kenさんのよがり笛2 2001/03/16 創刊号
     

          祝 とりあえず創刊?

まず、何の間違いかこのメールマガジンを選択されたあなたに心から祝福を! 不定期と言う事は早い話が気まぐれであると言う事ですが、頑張って書きます。 題材は今までに私のホームページで書いたレスから、わかりやすく話すことに しましょう。ホームページ内に有るネタ帖から・・今回は音に関してです。

           制作中の音は?


オカリーナを作っているといろんな発見があるんですよ。
手の中の粘土は表面の表情が段々としっとりとしてきます。
慣れない人が粘土をいじるとその表面は反対に乾いてきます。
不思議ですね・・・。

手の中にある粘土の色を見て、
いま粘土はどんな状態にあるかを想像するのです。
そして、次の作業に入って良いか聞くのです。

粘土の状態を無視しても良い作品は出来ません。
人間でも休みたいと思っている時に無理やり働かされては
良い仕事が出来無いのと同じでしょうか?
だから、粘土のご機嫌を伺いながら作業を進めるのです。

冷たい粘土をゆり起し「おまえはオカリーナに成るのだ」
と呪文をかけ、素直にまた眠らせる!?

翌日、粘土が一眠りした後・・大あくびをする。
すると、
私もせっかく温まったコタツから、
本当にイヤイヤ這い出してきて、音を出す作業に入るのです。

ほとんどの者は素直な良い子で、
理屈の通り、何の問題も無く良い音を「ポー」と出してくれます。
その後、大体の寸法でトーンホール(音孔:音の出る穴)を開けると、
すぐに良い音を出し、その場で歌い出します。

しかし、粘土さんも色々な性格があり、
その作業も一筋縄では行かない時があります。

人と一緒で性格の悪いものも居るんです・・・。
理屈では絶対にこんな音が出ないはずなのに・・音が暗かったり・・・。
そんな時は長年のテクニックで上手く言いくるめて?  だまし、
音色を変えたりします。そのまま完成まで行くかどうか?
と言うのは焼成すると大抵のオカリーナは音が悪くなります。
それが解っていても期待し、ふたを開け、
出したオカリーナに思いを込めて息を吹き込むのです。

がっかりする理由は、
作っている途中のオカリーナの音は芯が有り本当に良い音がするからでしょう。
これが,私に沢山のオカリーナを作らせる元凶かもしれないぐらい、
魅力的な音色なんです。

「な、なんと完成品より途中のほうが音が良い?」

そうなんです!!
それを聞きたい?
ふふふ・・・。
貴方も密かに粘土を買ってきてください。

始めて作った笛が音を出した時!
今まで味わった事の無い喜びと共に・・
貴方は完全にオカリーナウイルスに感染し、
発病したのです。




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気軽に書いていきます。ながーーい目で楽しんでください。
リラックス,リラックス・・・ははは    明日も天気かな?




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