kenさんのよがり笛2 2003/02/22 第 102号
     






工房と言っても犬小屋?
犬小屋の中に工房が有る・・・。
その小屋を出ると窯が有る。

窯の上は雨や風をよけるだけの屋根があるのだが、
その屋根の上に秋に落ちた葉っぱが一杯のっかている。
その上に先日から少し古くなったミカンやリンゴを置いている。

ミカンなどが下に落ちていたりして、どうも小鳥が来ている様だ。
その窯の前は我が愛犬がパトロールをしているのだが、
どうやら屋根の上までは気が付かないらしい・・・。

今日、レッスン室の窓から見てしまった!
リンゴを美味しそうに突っついている小鳥を・・・。
きょろきょろと警戒しながらも夢中に・・・。
鳥の名前はナンだろう・・・。





           勘違い  
         
         
         
あまりにも馬鹿馬鹿しいので言いたくも有りませんが。
あえて言います。

yahooで有名な人が作ったオカリーナに十数万の値段がついたそうです。


あえて言います。「買った人はアホです」

その作った人のオカリーナは数本吹きましたが、
良いと思ったのは有るケーキ屋さんが持っていた1本だけでした。
後は、あまり感心しない物でした。
その師匠と称する人の作品も同等でした。
あれー?・・・いや・・そう言うことではなく・・・。

それを試奏も出来ないインターネットオークションで
大金を出すのは全くばかげた事です。
有名だからと、その名前だけでそれだけの金額を出すのは、
投機目的で、後でもっと高く売れると思ったからでしょうか?


兎に角「音楽的な行為とは言えないのです」


その方が、吹いてみてそれだけの金額を出したいと思ったのなら。
その方の音楽的な感性を金額に換算すると言う事ですから、
それは、その時点で有る意味、純粋で音楽的な欲求かもしれません。

そうではなく、それを買ったらその作者の様に吹けると思ったのでしょうか?

私の場合本当に良い楽器と思ったら絶対に売りません・・・ははは

皆さんも色々考えさせられる事件ですから、
お考えになって下さい。



本来、楽器はオカリーナに限らず
誰もが良モノを求めできる限りのモノを購入する様です。
なぜか良い楽器は大抵値段が高いのが常で残念です。

人は良い楽器を持つと自分が良い演奏が出来ると勘違いします。

でも、もし貴方が良い楽器を持っているからといって
良い演奏が出来ると言う事とは全く別のは次元で、
その良い楽器を持っていても見事に下手糞で非音楽的な
演奏をする事は非常に容易な事で有る事を認識しないといけないのです。




オカリーナに数百万の値段が付いてもそれは構わないと思います。
本当に素晴らしい楽器でしたら、私はそれぐらいでも自分で買いたいと思うでしょう。
実際に買うかもしれませんが、その様な楽器に出会った事がありません。



フルートは数百万の楽器を実際に買って使っているのですよ。
では、5万円の楽器とどう違うか?チト考えましょう。

通常は材料が金だとかプラチナだとか銀であると言う問題ですが、
それは表面的なことで実際は違うのです。

面白い話があります!

私は、現在使っている楽器の一つにこんな楽器が有ります。

表面は金色でオールゴールド、リングキーでC管。
Eメカなどは付いていません。

色んな演奏会で使ったりしていますが、誰にもその素性はばれていないのです。
サロンコンサートではお客様と話す機会が多いのですが、
「やはり金の楽器の音は良いですね」
「つややかで伸びか良くバイオリンとも溶け合って・・」
「恐れ入ります・・有難う御座います」
等と返事させて頂いています。


しかし、お客様が見ている楽器は、
有る国内メーカーの頭部管が銀で胴体が洋銀(銅と亜鉛、ニッケルの合金)
の15万ぐらいの練習用のモデルに金メッキをしたモノです。
(私はどうしてそれが練習用なのだか解りません・・)

フルートの神様マルセルモイーズは
同じ様に頭部管が銀で胴体が洋銀の楽器を使っていたのです。

私のその特注?の愛器はその上に金メッキをしたと考えてください。
もちろん歌口は私も自分で加工してあります。 ははは



本来その合金の音色を銀や金に比べて悪いと決めつけている人々に
疑問を持っていました。
(それ以外に昔、真鍮の楽器が有りましたが、強度に問題はあるかもしれませんが、
独特の音色は魅力有るものでした。何故無く成ったのでしょう?)
私はその練習用楽器に金の楽器の特製も考えメッキをすると良いのではないかと思い
その楽器にメッキをしました。もちろんそのメーカーでの加工は断られましたので、
友達のフルート工房で15万円もかけてメッキをしました。
合計30万の楽器と成ったのですが、それでも50万の銀の楽器より安かった?!


もちろん金の楽器や銀の楽器とは違う音色でその特製も違います。
でも、その特性を知った上で吹くと何とも言えない楽器なのです。


これは、自分の特製楽器の自慢ではなく
金メッキをする時も今までの経験による判断で結果を想定して注文しているのです。
銀の楽器に金メッキと言うパターンは有りましたが、
洋銀に金メッキと言う楽器は見かけません。
理由は簡単・・・
商品として売る時の価格設定に問題が有るから実現しないのです。
洋銀は安物・・・それにメッキしても高く売れない。

別のアイデアでは、
洋銀でハンドメイドを作りたいが、
値段は銀のハンドメイドと同じに成ってしまう材料費は数万円しか変わらない。
(銀も洋銀も80万としたら普通の人は銀を買うでしょうね・・はは)
そんな理由でアホな楽器をお金を出して作る人はほとんど居ません。
(ここに1人いますよね・・・あはは)

私は値段ではなく自分の感性に基づいた音を求めるからそうなるのです。


オカリーナもそうなのです。

しかし、

私は沢山のオカリーナを作る事は出来無いので、
そんな私のオカリーナに対する考え方や想いが広まる事を
望みます。

オカリーナ作りは
フルート作りに比べて
技術的な問題も少なくなんと言っても
材料費が安い・・・

何といっても土だから・・・あははは





■沢山の100号達成の 励まし、お祝い 等のお言葉有難う御座いました。
今だ御返事できずに居ります。
この場を借りてお礼を申し上げます。

このいい加減な私が100号まで途切れずに続いたことは奇跡です。

これは校正能力が有る忍耐強い読者の皆様のおかげです。

しかも、現在102号で、 ますます困った状態・・・・?


■ホームページに新しいコーナーを作りました。
貴方の作ったオカリーナを発表できる掲示板。

写真と音声掲示できます。

インターナショナルにしたいと言う思いで、
英語の表示になっています。
アクセスはもう120ぐらいでしょうか?

投稿はまだされていません。  貴方も如何ですか? あははは


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