kenさんのよがり笛2 2003/08/08    第 126号
     





さすがに暑い・・やっぱり夏である。
肌が太陽を受けて熱を感じ麦藁帽子(100円ショップで買って3年目)も
やっと大活躍なのだ!それに今年は袖のないTシャツが散歩用に加わって、
安売りのエアーシューズ?短パンで見かけも若々しい?
・・と本人は思って居る。

あぜ道は田圃の持ち主に依って管理されているらしく
草の処理が場所に依って違っているのだ。
一番安易なのは除草剤を散布する事らしい。
でも、除草剤にも種類が有るらしく枯れる草が違う。
犬の飼い主は除草剤に注意が必要なのです。
犬が舐めたり草を食べたりする事の無いように。
散布したかどうかを注意深く見ていないといけないのです。

食べる米のそばで除草剤を使わないで
草刈機で草を刈るのは良心的であると思った。
有る田圃では草刈がずーと遅れていた・・。
草刈をしない田圃は持ち主の怠慢! と思ったら。
おじいさんが小さな草刈がまで草を刈っていた。

この暑い中、怠慢ではなかったのだ
目が合ったので挨拶をした。  そしたら・・・。
「これが有るから気を付けて・・」
 竹の先に白い旗がついたものを指差していた。
「x日後だぁ」農薬散布の事だ!
ここではラジコンヘリなのか本物のヘリかは知らないけど
そんな時に歩いたら・・・チョットヤバイ!!

一見平和でのんびりしている田園地帯も
愛犬共々考えないと、とても危険なのだ!




          作る・・作る 



私はバスフルートを作ろうと思って
パイプを買ってきて作りかけた事が有るのだ・・・。

あのダブルコントラバスフルートで有名なK田土フルート工房が
最初のバスフルートを作る前・・・なのである。

彼がフルート工房を始めるずいぶん前の事だが、
遊びに来た時にその作りかけの作品を見せてやった・・。
負けず嫌いの彼は一杯イチャモンを付けて来た・・。
ナンと言ってもその時彼は一番有名なフルート制作会社の
ハンドメイド課長をしていたからプライドがあるのだ・・ははは

これが切っ掛けで彼がバスフルートを作る様に成り
その証拠に最初の試作バスフルートは私に献呈されたのだ!
もっとも・・・銀メッキ代の原価30000円を出せと言われた・・・あははは
私のアドバイスによるそのバスフルートは今も現役である!

だから日本のバスフルートの歴史を作るきっかけは私なのだ・・。
これはすごい事かもしれない??? 

でも何で作ろうと思ったのが?
その切っ掛けは簡単である!
「まともな音のするバスフルートが無かった」
「その割に値段が高い」それだけである。

彼をそそのかして作ったバスフルートは
日本の・・いや世界のフルートオーケストラと言うジャンルを
確立したように思う。

今ベルリンに有るフルートオーケストラも
各オーケストラのフルート奏者を集め彼の作った楽器を使い
その活動をしているし、彼の楽器無しでは考えられない事だと思う。

では・・・何故オカリーナを??
オカリーナを作ったのも同じ様な理由からなのです。
自分の好みの音が無かったから・・・それだけ。

今から30年ぐらい前でしょうか
前出のバスフルートの巨匠K田土氏がただの笛作りの時に遊びに来たが、
土の笛を持ってきたのだ・・・それはフルートの様に吹く楽器だったが、
簡単に作れそうだったので作り始めた・・。

彼がバスフルートを作る切っ掛けは私で
私がオカリーナを作る切っ掛けは彼なのである。
これは何の因果でしょう?


しばらくはフルートの様に吹くギョウザ型の土笛を作っていて、
オカリーナ等は興味が無かった。
それは縦笛やオカリーナ等のエアーウエイを持つ笛は表現力が乏しいのと、
誰でも簡単に音が出るのが面白くないからなのだ。



有る時、フルートの弟子が「オカリーナは作らないのですか?」と言った。

私は「あんなものは面白くも無い」等と偉そうに答えた。
「・・作って欲しいなぁ、私のは音程はおかしいし音が悪いんです」
と言って見せてくれたのだ。
「こんなもの・・もっと良いものが出きるはず」
と大きな事を言った。
ほんのちょっと興味を持った私は、
「では、作ってやるよ」と言ってしまったのだ。
オカリーナなんて吹いた事も無いのに・・・・あははは


でも、何とか作れたが安定して作る為にはかなり疑問が有ったので、
A社に質問したが「企業秘密だ」と簡単に断られ、さらに
S氏に聞いたが・・・「見せる事も出来ない」と門前払いであった。


これで、負けず嫌いの私に火がついた。

それほど難しい事は無いはず、
今までのフルートの演奏や教えた経験が有れば必ず解決するはずであると。
オカリーナとその作り方のテキストを作り上げたのだ。

しかし、これは陶芸に関しては全くのど素人の私に嫌な顔をしないで、
何でも丁寧に教えてくれた陶芸の先生のお蔭である。

しかも、この陶芸の先生は
「オカリーナは音楽家で無いと作る事は不可能、もちろん
単なる笛を作る事は簡単、形だけだったらもっと良いものを作れる」
と、言っていたが、これはさすがである!



私が「オカリーナの製作」を教材として作り、
インターネットでその理論と作り方を公開してから、
オカリーナ界の様子が変わってきたかも知れない。・・・あははは

メーカーもいろんな情報を出して来たり、
いろんな場所で様々なオカリーナを作る人が現れて来た。

そんな人が何を参考にして作って来たかはその人の使う言葉で解るのです。
エッジ、エアーウエイ、など・・など
私しか使わなかった言葉を使っていたりしています。
そんな意味で・・・自分は源流かなと思っています。
嬉しいですね、どんどん使ってください。


オカリーナを作る意味はいろいろありますが、
経済的にも時間的にも買った方が賢い選択です。

しかし、自分でオカリーナを作る事に依り原理を身体で理解する事が出来、
良い音を出そうと努力する過程でいろんな事が体験できます。
それに、オカリーナを作る時にはフルートの知識が役に立ち、
その経験がフルートを教える上でも非常に役に立つのです。
何と言っても作る人は音色の違いにより敏感に成り、
単に吹いているだけの人よりオカリーナに対する理解は絶対に違ってきます。


いろんな事を話してきましたが、
何故オカリーナを作るかと言うと・・・。

単純に「楽しいから」でしょうね。





先週お知らせした。
今廃校の宿 ・ 体験学習施設 星ふる学校「くまの木」
http://www8.ocn.ne.jp/~kumanoki/
のイベントは台風の接近で「天の川」が見れ無いと思い行きませんでした。
ナンか大変残念です。

でも、機会を見て、星を見に行こう・・・と思っています。

思い出の中に有る空一杯の天の川とそのほかの星!

流れ星!  

そうそう・・・大接近の火星もその色がはっきり見えるらしい!

■ 「ギャラリー路 オカリーナコンサート」のご案内
と言うのが私のサイト
http://village.infoweb.ne.jp/~flute/
の「おしらせ」に出ていました。・・あはは

【演  奏】 オカリーナ 小川堅ニ  ピアノ 福田純子
【日  時】 平成15年10月5日(日) 14:00開演
【場  所】 「ギャラリー路」  那須郡黒羽町余瀬
        那須塩原駅より車で約15分、タクシーで3000円弱
【チケット】 2,000円   コーヒー券付き
【定  員】 35名(定員になり次第締め切らせて頂きます、ご了承ください)

詳しくは上記「お知らせ」を御覧下さい。


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