kenさんのよがり笛2 2003/08/22    第 128号
     





太陽がほんの少しだけ雲の間から顔を出しています。
太陽も夏に不義理をしてチョット気まずいのでしょう。
周りの様子を見ながら遠慮がちなのです。
本気を出して照っている様には見えません。

この夏太陽はヨーロッパの方でちょっと浮気をしたらしい。
かなりの熱い恋だったとか・・・?
おかげで日本は冷夏・・(今の私みたいだ・・・はは)
・・東北地方ではかなりの不作らしい。

太陽が一夏の思い出なんて??
あんたのおかげで夏が無かったのだけど・・・
それでも順番では夏なんだよね?
秋は舞台の袖で出番を待っているのだが、
夏の調子がおかしいので困っているかもしれん?!

久し振りに夏らしい仕事をしている太陽に
感謝しているのは年を取って来て長い距離の散歩が嫌に成っている
我が愛犬のみかもしれん!
・・・私?  私は違いますよ  歩きたいのです。
ただ、天気が・・・。 はい



          銀のオカリーナ 



オカリーナは陶器で出来ているのが主流です。
・・・それ以外知らない?

どんな物があるのかお教えしましょう。
木で出来ていたり、金属で出来ていたり
プラスチックで出来ているカラフルな物も有ります。

しかし、大雑把に言うとそれほど音色に差は無いのです。
土で作ろうが木で作ろうが紙で作ろうが・・・
吹いている姿を見ていない貴方は判断が出来ないでしょう。
「そんなはずは無い」
「オカリーナはやはり土の音色だ!」
と言う方も多いでしょう。

フルートでこんな実験を・・・・。

色んな楽器を並べて何人かで吹いてどれがどの楽器か
「楽器当てクイズ」を実施したのです。

18金製のフルート、14金製のフルート、銀製のフルート、
メーカーの違いなどなど・・・。

もちろん聞いている人はその道のプロや音大生です。


結果は・・・・判断がつかない・・・。

もちろん「吹き慣れた人」の吹く楽器は別ですが・・。
人の判断は案外いい加減である事が判明しました。

一番解らないのは本当に音が解っている上手な人が良い音楽をした時です。
これは確実に良い楽器と判断される・・・。

楽器の性能とそれらは別なんですよね・・・。


・・・そんな結果を踏まえて皆さんには判断がつかないと言った訳です。

良く大きな声で知ったかぶりして
「この楽器はどうの・・こうの・・・」と
偉そうな事を言っている貴方!!
大丈夫ですか?
本当に解って言っているのですか?

何も知らないと言うことは本当に恐ろしい事なのです。


しかし、
普通の人が音色の事を簡単に解るように成る事が判明しました。

今まで沢山の人達にオカリーナの作り方を教えてきましたが、
その人達は作りの中で模索しながら音色に敏感に成るようなのです。
苦労の量に比例して確実に音に関して耳が肥えていくのです。
そして、「厳しく五月蝿い仲間に成って行く」のでもあります。

そんな意味でも楽器を作る事はよい事かもしれません。


通常売っているオカリーナには焼成してラッカーで仕上げた物や、
高温で焼成して本焼きをした物、普通の素焼きの物など色んな物がありますが、
それらは処理の違いにより音色が変化するのです。


ん? 「今までの話と違うではないか」
「専門家でも音大生でも解らない」と書いてあったぞ!

そうなんです。

専門家でも解りませんが・・・
その違いその差は演奏家の技量で越えてしまう事が出来るのです。
つまり、その差と言うのはそれ位のモノで有る事を実感して下さい。


そんな大した事の無いその小さな差を大問題にして毎日努力している
制作者や演奏家が沢山居る事を・・・・・。



小さな差を大問題にしている私は
純銀のミニチュアオカリーナを作りました。

その銀のオカリーナは輪郭がハッキリしている割に
柔らかく品の良い音がします。

数回目に出てきた世界的に有名な某フルート制作者は
私の家でそれを見て悔しそうに・・・
「絶対に銀でもっと良い普通の大きさのオカリーナを作ってやる」
と豪語しました。

シメシメ・・と思った私は、
「下品な音で息の消費量が多かったりすると、とても吹く気がしないよ」
「そんな簡単に出来る訳無いだろう」
と、十分彼の負けじ魂を刺激しておきました。・・・ふふ


私にとって銀のオカリーナは材料費が高いことと、
それに、
今までの粘土のオカリーナを制作する技術でなく
金属加工の技術が加わることです。
決定的な問題は調律が難しいので設計が重要で有る事だ。


私の頭の中では彼の作った銀のオカリーナが
「輪郭がハッキリしている割に柔らかく品の良い音」
と言うイメージで鳴っています。

上手くおだてれば彼は素晴らしい銀のオカリーナを作るでしょう。

彼もその道のプロ解っているようだ・・・

「フルートは奏者の責任に出来るが
 オカリーナは製作者の責任が大きい
 フルートの方が楽だなぁ・・・・」

そんな事を言っていた。

もう、「ひと押し」
ぐらいではでは作らないかもしれん?!





■Q&Aの復活

個人的に質問が少し多いので、「Q&A」を復活しました。
このコーナーはホームページ開設当時色んな質問が来ましたが、
同じ質問が多いので段々増やしていった物です。

再掲示しました所、 多くの方が沢山御覧に成っている様です。

新たな質問等が御座いましたらお寄せ下さい。

■楽器の購入希望調査について

私の楽器は演奏法や制作を習う人を優先にお分けさせて頂いていますが、
その次の順位として取りに来られる人やこの「よがり笛2」をご購読
頂いている人を対象としています。その為に読者の方に優先的に発表
していますが、読者の人数に対してどれぐらいの希望者がいるかを
調査したいと思います。
私のオカリーナご希望の方はその種類と本数を
メールにてお知らせ下されば大変嬉しいです。

picc C ・ picc F ・ C ・ Big F ・ Bass C の5種類です。

尚これは、調査ですから注文では有りません。



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