「お」友達の会

   kenさんのよがり笛2

           2003/12/25    第 146号
     





去年まではフリースが散歩用の格好でした。
その前の年は歩くと衣服のすれる音がしてわが愛犬には
きわめて不評!! 本当にいやそうに見るのです。
それに比べてフリースは良かった・・暖かかった。
でも風には幾分弱かったのである。

今年は違います・・・。
散歩用スーツ。・・・・ウオームアップスーツ?
外側は一見防水仕様?中はフリースで出来ています。
何と驚く無かれ下着一枚の上それを着て出かけ帰りにはちょっと汗ばみます。

近所の最近出来た大型安売り店で買ったのですが、
驚く無かれ上下それぞれ699円(税込み)
もちろんそんな品物は信用出来ないと見ていたのですが、
あまりにも良さそうであったので一組買いました。
もちろん今は二組持っています・・ははは

それに比べて・・・愛犬はかわいそうなのである。
ここの所暖かかったので毛が抜けてそれをブラッシングしたから
さらに毛が少なく成ってしまった。
もちろん見かけは綺麗に成ったのだか飼い主としてはかわいそうに思う。

しかし、彼女はまったく問題にしていないのだ、
わざわざ雪の中を選んで歩き、雪が解けた水溜りも平気!
足はビショビショ・・冷たくないのかなぁ?

家に帰ると寒そうに布団の上で
丸まって寝ているくせに・・・。




         別な才能  



あるときテレビを見たいたらタモリが言っていました。
音楽家になるには・・・
「音楽の才能の前に別な才能が必要・・・」・・と。

(タモリは楽器を演奏します。トランペットやフルート・・
 最も上手とは言えないような気がしましたが・・ははは)

私も同じように考えています。
自分の事を考え、足らなかったものはなんだろうと考えています。


注意力、観察力、判断力、忍耐力、持続力、資金力、引力、魅力
一杯有るなぁ・・。
これだけ欠けていたらほぼ無理か・・・!

ここで、単純に一番問題になるのは持続力だと思います。

もし、貴方が真剣に音楽を勉強したいのなら、
一日5時間は自然に練習するように成るでしょう。
それでも、貴方は時間が足りなく感ずるはず。

・・「それぐらいはヤッタよ!」 
と言う人は・・結構居ますが、
「それをどれぐらい続けましたか?」と問うと、
大抵、長い期間はやっていない様です。

つまり、5時間ぐらい練習した時がある・・なんてね。
たまに5時間練習してもかえって余計な所に力が入って、
あちらこちらが痛くなるだけで良い事は有りません。

演奏会の直前だからと言って普段した事も無い練習して、
演奏会で演奏するのはお客に失礼なんです。

つまり、
練習しないと出来ない様な曲を聞かせ様なんて、
お客に我慢を強いる様でしょう?

話がそれた・・・。(いつもの事で・・・ははは)



■ある講習会のとき故吉田雅夫先生に一日10時間の練習を
何日続けられるかやってみなさい。

なんて言われてやった事が有ります。

だいたい普通に専門家を目指す人は5時間ぐらいは練習しているでしょう。
それでも大変な事なんですが、一日10時間・・・・!!


練習量と実力の関係を今までのお弟子さんで考えて見ると
ある程度まで上手さは練習量に比例します。
(もちろん効果が出るのは3ヶ月ぐらい経ってからです)

一日1時間しかしない人は一時間の上手さ
2時間の人は2時間の上手さです。
ですが、3時間ぐらいからちょっと様子が変わって、
4時間5時間の人は演奏に迫力が出て来ますねぇ。(私の個人的な感想ですが)



■私も燃えていた時期が有りまして、
故吉田先生の言われた一日十時間の練習をやってみたのです。
結果は一ヶ月も続きませんでした。

そのとき考えたメニューです。
(それ以降、同じように考えています)

音だしソノリテ 一時間
音階      一時間
エチュード   二時間
曲       二時間
初見      一時間

これで7時間

残り3時間をどうするか???
なんて考えていましたが、これがお笑いの机上の理論でした。

でも実際には違うのです。
こんな簡単に書いたスケジュールはまったく役に立ちません。
音階練習なんて早く吹けばそんなに時間は掛かりません。
エチュード二時間もあった何冊も吹けてしまうのです。

「時間が余ってしまうのです」
つまり、練習する事が無くなってしまうのです。


残りの時間を消化する為に持っている楽譜をメドレーで
吹いていくのです。
お風呂に入って 疲れた指を ほぐし 明日に備える?
高ぶった神経をアルコールで押さえ?

翌日また始まるのです。
一日10時間練習すると言う事は、
現実には一日中吹いて居なければ達成できないのです。
お風呂やトイレ食事の時間は入れませんから・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・。

練習する事が無くなる・・・完成されたのか?
違いますよね・・・これが才能が無い証明?!
時間は足りないのが当たり前。
それが余るのですから・・・。


この練習を続けてやっと大いなる間違いに気が付きました。
これは音楽ではなくスポーツなんです。




才能のある先生に師事してちゃんとした練習を続ける
これが一番の近道なんですが、
それでも、
何年もそう言った練習を続けても、何の保障も有りません。


でも、練習の質と量について・・・やっと気が付きました。


■まじめにコツコツと練習する事が好きな人は向いていますが、
練習する事が苦に成ったりする人や、
地味にずーーーーーーと練習できない人は
演奏家と言う道を選択すべきでは有りません。



そんな意味で私は道を間違えた・・・あははは

最初に書いたタモリの言葉は、
「練習さえしなくて良いのならプレイヤーに成りたかった」・・・と
その道を選択しなかったタモリは賢明ですね。



●蛇足
それから、大切な事は、「健康である事」・・
(花粉症のフルート吹きはかわいそう)
中学校などで掃除をサボっていても先生に見つからない要領の良い人。
(なせが、見つかる人は見つかるのです・・・関係ないか?)
なぜか運が良い人。
(何にも当たった事が無い人は地道に生きた方が良いかも?)
ベンツが平気で買える様なお金があればずいぶん楽でしょう。
(オーケストラに入団しても地方出身者は大変かも??)
など・・??

こんな話を本気にするかしないかは貴方次第であります。





これが今年最後のよがり笛2に成ります。
毎回、我慢して読んで頂いて感謝しています。
さらに、毎回感想を頂いたりして感激しています。

本当に皆さんは心の優しい人が多いですね。

最近ご入会の方でしょうか「お」友達の会 に有る
バックナンバーも沢山購読いただいているようです。
お休みに成ったらホームページ内を散歩してみてください。
今まで気が付かなかった事を発見するかもしれません。
何か発見したら 教えてくださいね。


今日はクリスマス!
「メリークリスマス」
皆さん健康で新しい年を迎えられますように。

新年8日に次号を書く予定です・・・・あくまで予定ですが
はははは



  「お」友達の会

   kenさんのよがり笛2

           2003/12/25    第 146号
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