kenさんのよがり笛2 2001/11/02 第 34号
     






今週は大変でした。
持病の発作?が出て仕事をさぼってっしまいました。
こんな事は珍しい・・・?

元弟子であった先生の病院で何とかおさまり・・・
後日再診で行ったらその時した血液検査が、
全ての数値で以前のより良くなっていた??

・・・今年に入って摂生を行った結果かと
一人でニヤニヤしたが・・・
記念にそのいろんなデータが書いてある紙を貰ってきた

その数値を現在フルートを教えている別の先生に言ったら・・
「うーーん、もう少しですね」と励まされた・・・ははは?
まだ駄目・・と言う事か?

・・・今年から演奏の仕事もセーブして
なるべく断る様にしていたからか・・・?
(嘘でした・・・以前から仕事がいやで直ぐに断るのでした・・
 一回断るとその後の演奏会は結構怖いのだ・・・)

今月と来月ソロの演奏会がそれぞれあと2つずつ入っている。
十分に健康に気を付けて・・・飲み過ぎない様にしよう?!






           表現・演奏  





「演奏の表現・・」と使う場合と
「表現として演奏」と使う場合では違うなぁ。

この違いに付いては特に問題は無いでしょう。
無理に書けば色々御託を述べられそうだが・・・。



普通、演奏には
「曲を再現する演奏」と、「即興する演奏」
があります。


私達が演奏する場合、
再現する音楽の方を指すのが普通ですよね。
いわゆる再現芸術と言われる・・・。


音楽で再現芸術と言うのは、
作曲家が音楽を作り楽譜に記譜しそれを演奏家は音楽として再現する、
と言う意味ですが、昔は作曲家イコール演奏家だった時代も有り、
最初、楽譜は単なる覚書で有ったのでしょう。

しかし、演奏者と作曲家が同一でない場合が多く出てきて、
より正確に演奏者に伝える為に完成された楽譜が出てきたのです。
(これは、以前に「楽譜の歴史」として書きました)



再現芸術としての音楽を演奏する時に出る問題

「作曲者の意志以外の何物も付け加えない」とか
「当時の再現した楽器で演奏するから当時の音楽が聞ける」とか
    ・・・・etc
こんな問題を良く聞きますが全く理解できないので、
その作曲家の意図した事だけ演奏するという方法を教えて欲しい!
古楽器を演奏する人も当時の人にしないと不完全だ!

楽器の問題
少し前から古楽器の演奏が流行っていますが、
昔の楽器は当時の要求に従い制作され、
それは現在と要求されている事が違います。
だから当然、音色も違うのです。
(具体的には演奏会場の広さ合奏する其の他の楽器との調和、音色)


調律の問題
pitchそのものも大雑把に言うと今より低いです。
皆さんがお持ちの電子チューナーに435hzと言うpitchがあるのは
その名残でバロックピッチと言ったりします。

「成るほど・・・昔は435hzだったのか」
・・・というのは早とちりで、
地方によってその高さはまちまちだったのです。

だから昔のフルートは胴体部分が数種類付属しており、
それを差しかえたりしてその地方での演奏をしたのです。
(まぁ・・・いい加減だったのですよ。 ははは)

現在でも古い教会のオルガンなどは、
ヨーロッパの北部の方が音程が高いらしいとい言う事が解っています。
(これも以前に話した覚えがある?)

いい加減な音程のオカリーナもヨーロッパのどこかの地方では
ぴったり来るかもしれませんね。・・・ははは  ごめん


だいぶ脱線しているから元に戻します。
(戻さなくても良い・・なんて声が聞こえそう?)



■■ 作曲家→→(楽譜)→→演奏者→→(??)→→聴衆 ■■

これが普通の図式ですね。

この真中の楽譜と演奏者が昔は無かった訳ですよね。
それに、
現代では演奏者と聴衆の間にCD・レコードやメディアが入ったり、
演奏者自体が音楽を楽しみ聴衆が居ない場合もあります。

私達フルートやオカリーナを演奏する人が問題にしたいのは、
作曲家と聴衆の間にいる演奏者であり、
演奏者はどの様に演奏すべきかと言う問題だと思いますが、
なんかめんどくさい話に成ってきたので・・・




簡単に・・良くない演奏(表現)のパターンを分類してみましょう。

■自己陶酔型
女性に多く自分が陶酔してその自分が見えないらしい。
自己暗示に掛かりやすいのか・・・自分で名人だと思っている。
こぶしを利かせたり・・して特に感激した部分はより大げさになる。
私には有る意味で?うらやましい部類。
指の動きや体の動きは絶妙・・・。


■ものさしが違う人
拍子が感覚として理解できていない、
せっかちなのか?何回言っても最後の拍が短い・・。
音学歴が長い場合は、たぶん致命的である。
困った事に自分では解らないらしい。


■正確無比
努力家で真面目、大げさな感情表現を嫌いいきなり大家を目指すのか?
指は良く動き、音程もまぁまぁ・・普通に聞いたら間違いは無く
とりあえず文句も無いが・・・本当は一杯言いたい事があるが、通じない!
平たく言うと・・・つまらない!


■自動演奏修正管理システムの方
これはフルートに多いが・・演奏を始める前に・・幾つか音を出し
その勢いで演奏を始めるタイプ。自分では始めた場所を認識しているが
聞いている方はどこから始まったかわからない・・・。
しかも、間違えたらすぐに吹き直し、さらに間違えたらまた吹き直す・・。
自分の中では駄目な演奏を削除して良い所をつなぎ合わせているらしい。
もちろん聞いている方はそのままである事を理解していない。
(恐らくこれが私のストレスと成り太る原因と思われる)

■コピー型
人のCDや演奏を一生懸命にコピーして演奏する人。
感激するのは良いのだ。勉強として模写するのも許す・・。
問題はそれが少し歪んでいる・・
では完全にコピーすれば良いのか?
そうしたとしてもそれを人に聞かせるのは・・如何なものか?
偽絵画をわざわざ見せるのと同じで理解できない?!

人のCDと一緒に演奏して全く同じだと自慢する人も居るらしい?
更に理解できない??


演奏無しでCDを掛ければ良いと思うが・・・?


てなわけで・・・色々なパターンがある。
もっと書こうと思ったが、もうやめる事にする。




・・・算数的には楽譜が同じでしたら同じ音楽に成るはずです。
例えば、コンピュータで楽譜を書きMIDIで演奏させた音楽の様に・・。
(楽譜を書くソフトで書いたデータを保存する時にMIDIで保存できます)
このデータは何回保存しても全く同じになり、
その時の気分で音が大きく成ったりは絶対にしません。


でも、何故か演奏家に掛かると全く違うものに成るのです。
ここに、演奏家による表現の違いが有る訳です。
それは、この下で取り扱う秘密に関係して、
その違いは多分無限に有るでしょう。


(・・・おっといけない、勘違いしないで下さい。
 上のおふざけのパターンは演奏家による個性とかの範囲を
 超えている場合で音楽には成りません)




▼▲▼ 貴方に「演奏の秘密」教えます ▼▲▼

表現には基本的な法則があるのです。
学校の音楽や音楽大学では教えていません。
その法則に従って音楽は出来ています。
私に言わせればどの国の音楽もどの時代の音楽も
この法則に当てはまるのです。

この自然界に存在するのと同じ

「運動の法則」です。

たったそれだけ・・・。


それに従い演奏をします。


しかし、それは演奏時の心理状態で微妙に変化します。
精神をコントロールしますが、色んな条件に影響を受けます。

だから、演奏者は三つの心を持たないといけないのです。

ひとつは演奏者である自分
ひとつは聴衆
もうひとつはその両方を客観的に見ている自分


演奏と表現の極意・・・でした。


これだけでは何の事か分るあなたは素晴らしい。
そうでない人は・・・勉強して下さい。

もちろん、お手伝いする事もあるかと思いますよ。 ははは




ちょっと、真面目な文に成ってしまった・・・。

今日の音楽史はやめました・・。
文を書くのは簡単で速いのです。
なんせ、この文と同様に何も見ないで書きますから・・。
でも、まぐまぐで発表するとなると・・・
自信が無くなり・・・

生年月日、没年月日、作品名・・などなど・・・。
いろんな項目を検索して裏づけを取ります。
そのための時間が書く時間の何倍もなり・・・
調べるのが嫌いな私には負担になり、
今後は・・・気が向いたときだけにさせて頂きます・・・・
期待していた方 ごめんなさい。


やっと、購読者が始まった時の倍の人数になりました。
毎回必ず増えてくれるのは大変嬉しいと共に責任を感じます。
我慢して購読を続けてくれた貴方のおかげです。
ありがとうございます。

お叱りのメールは間だ一度しか頂いていませんが・・・。
でも、とっても素敵で寛大な方でした・・・まだ購読頂いています。

皆様も・・・何なりと・・・。


そうそう、次号はなんだと思われる方は・・・
ホームページ index にある ken さんの 啓示 を御覧下さい。
次回のテーマが分ります。でも、そのまま書かないから・・ははは

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