kenさんのよがり笛2 2002/04/05 第 56号
     



風が強かったですね。
昨日は春霞で遠くの山が良く見えませんでしたが、
今日は良く見えましたがとても見ている余裕は無かったです。
さらに、その風で帽子も飛ばされそうで散歩も途中で挫けました。

それでも、雨と暖かさで一気に草が伸び緑が増しています。
いろんな花も、ドサクサ紛れで一斉に咲き出しました。
この期を逃さない様に我先に・・・。
何事も最初が良いですよね。

急に暑くなったので犬が可哀想です。
ハッ・ハッ・ハッ・ハッ・・本当に暑そうです。
「はっはっはっ」と真似すると・・・嫌な顔で見上げます。
でも、尻尾は嬉しそうに振るのですよ!

明日は普通の気候に戻るのでしょうか?
寒いときは早く暖かく成れと言っていたのに、
暖かくなりすぎると・・文句を言う!!
本当に人間ってかってですよね。



           良い楽器と良い奏法  


オカリーナはその特徴である振動の形式から音域に限界が有ります。
しかも、その狭い音域の中が3つの特徴ある音域にに別れています。

おおまかにそれを書き出すと、
成り難くかすれる高音域
良く鳴る中音域
大きい音が出ない低音域

作る時は誰もが本能的にそれらの音域による特徴や区別を無くし、
どれも良く鳴る楽器にしたいと思うのです。
しかし、物理的な壁に阻まれるのです。

物理的な壁とは、
フルートの様に倍音を使って音域を広げる事が出来ないからです。
振動の方式が管の長さにより定常波が発生するのではなく、
体積によって決まるからです。

でも、その事がオカリーナの運指や音色に
オカリーナらしさを与えているのですが、
他の楽器の曲を演奏しようと思ったときに限界を感じてしまいます。

しかし、もしどの音も苦労なく簡単に出て同じ音色だとしたら、
それはオカリーナでは無い・・・
ね、つまらないでしょう?


とは言え、高音はストレス無くスカッと鳴って欲しい、
低音は豊かで大きい音に成って欲しいと願うのは演奏者だけでなく
制作をしている人の願いでもあるのです。


さて、良い楽器に必要な事は、まず、音色なのです。
音色は大切なのですがこれは言葉で説明するのは不可能でしょう。
全ての条件が音色に関係あると言って間違い無いでしょう。
それだけに、その条件の判断は究極の難しさがあります。
ただ、アンサンブルする上で音色が合わない事は
致命的でも有ります。
・・・それほど大切で有ると言う事です。

これを、単に倍音の含み方で音色が・・・などと言う人は
信用しない様に・・・殆どの場合何も知りません・・あははは。



・・・・「良く鳴る」と言う事を何回も言いましたが、
実はこれが曲者で、

「良く鳴る」と言うのと
「良い音色」は別物です。

更に

「良い音程」と
「コントロールしやすい」と言うのも別です。

大抵、これらを簡単に

「良い音」とか
「良い音程」とか言いますが、

それは、別の条件である

「演奏者」の事や
「演奏している場所」を

考えていない発言が多いのです。

その事と、そのほかの条件を同時に考え必要があります。
と言うのは、演奏者によってコントロールできる幅があるのです。
これは、意外に沢山の幅が有るのです。
その幅を知っている信用出来る奏者に寄って判定された発言でしたら
納得出来ますがそうでもない方の批評は全く当てに成りません。

「・・・どうすれば良いのか」??

ははは・・・大抵、
自分の上達と共に段々選択する知識や耳が備わってくるのでしょう。
それまで待つのが一番です。

自分で制作するとただ練習している人より確実に早いです。


しかし、制作している人の最初の到達で点である、
単に良く鳴り音程が良い楽器が全て演奏に使える楽器かと言うと、
そうでは無い事が多いのです。
良く出来たと思う楽器で喜んで曲を吹くと意外に駄目なんです。
どうしてかと言いますと、


楽器としての能力にはもっと総合的な物が必要なのです・・・


ここまで言えば賢明な貴方はもう解るでしょう。
いつも言いますが、簡単に知識として知って欲しくないのです。
経験の中で実体験をし納得して欲しいのです。
知識だけでは恥ずかしい事を言ったりしますからね。


兎に角、
楽器の出来には、ばらつきはつきものです。
特にオカリーナの出来の差は本当に多いですよね。
見かけはどうであれ、音は聞いてもらえば解ると思います。

しかし問題は正しい吹き方が出来ている人が居ない事です。
自信を持って来る人もプロの人もダメでした。
でも、楽器経験者で直ぐに出来る様に成った人は居ましたから、
なんかの機会に良い音に出会う事を心がけて下さい。


さーーーーて!


良い楽器とは・・・良い奏法とは・・・その関係は?

良い奏法は良い楽器で無いと実現できませんし、
良い楽器は良い奏法で無いとその能力を発揮出来ません。


なんか・・・当たり前の話になってしまった。 あははは


本当にマイナーな趣味である
オカリーナの制作にも「ふかーーーい」所があります。
何回も壁にぶち当たり苦労しました。
・・・それは、今考えると結構楽しみでもありました。
ただ、今も沢山の楽しみが待ち構えています。

フルートとは違った楽しみです。
奏法もフルートに似ていますがじつは全く別物なのです。
その別物である事に気が付くまで時間が掛かりました。
まだまだ・・・確立されていないばかりか
未開の地なのです。

楽しみが一杯待っている・・・。


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