kenさんのよがり笛2 2002/07/12 第 70号
     



台風が通り過ぎて気分の良い晴れに成った。
天気予報では35℃オーバーの暑い日と言う事であった。
我が家の駐車場から出て実際に歩いてみると、
確かにTシャツの背中に太陽の焼けるような熱さを感じた。

しかし、意外に気持ちが良いのである。
空を見上げると低気圧の低い雲は少ししかなく、
その上には高層雲?らしい秋の雲?が広がっている。
雨上がりなのに湿度は感じられない・・・。

台風の影響は何事も無いと思い歩いていると、
いつも通る所の名前を知らない小さな川の水が
土手を乗り越えて水が田圃に流れ込んでいる。
稲はその水の為に斜めに成りながら耐えているのだ。

良く見ると普段何のために有るのかと思っていた堤防の
外側の空き地は水の流れた跡が鮮明に残っており、
先人の知恵であろうその空き地の意味がわかったのだ。
大きな魚もいたその川・・・

その川でのんびりと釣りをしているおじさんに釣られない
あのいつもの魚はどうしているのだろう??
大丈夫かなぁ・・・・?



     焼成法  


なぁに
簡単さぁ!

割れない様に焼けばいいんだっぺ!
造作も無いこった!

火を付けて
しばらく様子を見て、
その後にパチンコでも行って。
しばらく遊んでしこたま儲けて。

家に帰ってお飯食って。
風呂に入って寝る前に火を止めれば
翌日には出来ているでぇ。


なんて・・・感じに焼けるのなら気楽なんですがね。


陶芸の番組で素焼きに3日かけると聞いたが?
そんな特殊な素焼きは聞いたことが無い・・・
有るのだろうか?

本焼きで3日というのは聞いたことが有るが・・・
我が家の窯では本焼きでもそんなに焼いたことは無い。
大抵1日である・・・。 あはは


「炎の芸術」

なんて良く言いますが・・あれはインチキ!
大体 炎が芸術を作るのなら作者は「炎」であり、

偶然の芸術であるなら
作者が介入する所は無いわけですよね。

作者は因果関係を把握して再現性を求めるわけです。
そしてその秘密を誰にも漏らさないように努力するわけです。

その様な重大な秘密事項を簡単に聞く人がいると、
世の中の作家大先生は馬鹿なフリして面白い答えをするのです。

先日も「どんな粘土をお使いですか」等と私に聞いた人がいますが、
私は大作家ではないので正直に「答えられません」と答えました。


昔、刀工の弟子が刀の焼き入れ温度を知りたくてその直後の
水温を手で計ったとか・・・・。

あるレストランで客の残したソースを修行をしている弟子が
味を盗まない様にすぐに他のモノを混ぜたとか・・・。


有りそうな話ですが・・・みんなテレビでやっていました。

・・あははは


そんな事を考えると・・この「よがり笛2」は
大盤振る舞い・・・
グランドオープンのパチンコ屋状態ですよ!


・・・・・・・・・・・・・・・。


さて・・・焼成法。

単純に言うと土を焼いて元の粘土に戻れない様に
高温で焼き固めれば良いのです。


最近の家庭用の窯は電気が多く温度計も付いていますし、
どうでも良ければ・・本当に単純に焼くことが出来るのです。

お茶碗を作る目的で適度な大きさで上薬が綺麗に発色して、
水も漏らずに・・・
と言うぐらいでしたらまぐれに焼くことも出来ます。


こうしたいとか欲が出てくると、

とつぜん難しい事に成るのです!


そんな貴方はしばらく悩んだ末に
温度計の温度は温度計の温度であり作品の温度ではない!?
と言う事に気が付くでしょう。

(気が付かなければ幸せなんですヨ・・・ハイ)


マッチを擦ってみるとその炎は何層もの構造になっています。
その場所によって温度は随分と違うのです。

窯の中も均一な温度分布になっているとは限りません。
窯に詰めた作品の量によっても温度の上昇が違います。
その詰め方によっても火の通り道が違ってきますから、
場所によって当然温度分布が変わります。

作品の詰め方だって毎回違いますから、
同じ条件に成るなんて事はありえません。

温度計の表示と作品の蓄熱量の関係・・・。
作品の表面温度と内部の温度差。
こんな事は簡単に気が付きますよね・・・・。

・・・・・そうなんです。
焼成に関する条件が多すぎるのです。

しかし、一流の作家はそれらの条件を真剣に考えてデータを取り
再現性を求めそのデータを身体で覚えているのです。

・・・・にもかかわらず・・・
ニ度と出来ない作品が出来る?


そうなんです・・・やっぱり

色々考えて最後はカンでやるのです・・・ははは



お待ちかね(たぶん)
かんりにんの演奏CDがお求め頂ける事になりました。


「Toy BOX 1 for Ocarina」  (演奏 小川堅二)

収録曲目
ロバート・カー   「イタリア風グランドによるディヴィジョン」
J.S.バッハ     組曲第3番 第二曲「アリア」(G線上のアリア)
カッチーニ     マドリガル 「アマリリ麗し」
M.T.v.パラディス  「シシリエンヌ」
吉澤真一      「さびしげに」「こもりうた」
マラン・マレー   「スペインのフォリャの主題による変奏曲」
ラフマニノフ    「ボカリース」Op.34 No.14

全ての曲をC管のオカリーナ1本で演奏しております。
ボーナストラックに演奏曲のマイナスワン(カラオケ)があります。

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