kenさんのよがり笛2 2002/12/27 第 94号
     





散歩が始まる時いつも玄関でお出迎えしてくれる。
靴を履いて手を出すとその手に顔を押し付けて来るのだ。
自分から押しつけてくるのはあまり無かった・・。

いつもの「待て」の訓練をして・・・
彼女の自然の要求の処理が終わった頃
姿川に突き当たるその川の脇に以前見つけた紺の軽自動車が・・。

タンタンタン・・・と軽い音を出してエンジンが回っている。
運転席には男の人が1人新聞紙を顔に乗せ寝ている・・。
以前にもっと先の農道で寝ていた人だ。

どんな問題が有り車で寝る事に成ったのか?
いまだに車で生活をしているらしい・・。
車の中はきちんと整頓されている。

帰りにはその車が居なくなっていた。
どんな問題が有るのか知る由は無いのだが、
私に何ができるのかなぁ・・?




           大切な事  



フルートでもオカリーナでも
なんかの機会に聞いたりして、あこがれて始める
どんな楽器でも同じ様なのだが・・・。

最初は何も考えないが、
ほんの少し現実味を帯びてくるといろんな事を考える。
ピアノは値段が高い・・いやハープはもっと高いとか・・・・。
経済的な問題を考えたりするかもしれない。

そして難易度を考えると?

ピアノは猫が歩いても音が出る・・・。
其れから比べたらオカリーナはチンパンジーぐらいの能力が必要かも?
フルートはチンパンジーでも無理である・・・。

・・・とすると。
この三つの楽器のうちフルートが一番難しい事に成る。

これは確かにそうなのです。
一番低い次元で音が出るとか出ないとか・・。
いや、出やすい・・・? 

そんな次元で言えばね。
でも結局は同じなのですが・・・・。



良く言われる事ですが、
「尺八は音を出すのが大変ですよね。フルートはどうですか?」
「原理は同じなんですよ」と答えると
「フルートも簡単に音が出なくて大変なんですね〜
 オカリーナは簡単で良いワ」

同じ様に
「ピアノは必ず音が出るけど、フルートは大変・・・
 特に低い音は嫌いだわ・・」
とか・・・。

フルートは大変かと言うとそんな事は有りません。
きちんと練習すればちゃんと出ます。
そんなに難しい事ではありません。



■オカリーナはフルートより簡単に音が出ますが、
簡単に音が出るからこそ、
音に対して無神経に成る人が多く成るのかもしれません。

オカリーナの制作だって同じ事が言えるのです。
作るのは大変だと皆さんおっしゃいますが、
簡単なのです。
形を作って全ての音が出るようにして音を合わせるだけなら
猫だって猿だって・・・豚だって出きるのだから・・・
(本当か? 知らんぞ・・・いい加減なこといって・・・あははは)


■でも本当に簡単なんですよ、

問題はその先・・・。
音が出る様に成った人はその先の音色について悩むハズなのです。

でもそれは音に対して修行をしてきた分だけしか悩みません、
と言う事は何も疑問に思わない人も居るのです。

悩む人は自分の中に要求が有るからこを悩むのです。
だから、音楽について音色について考えていない人にとっては、
オカリーナの制作は簡単で悩みもない事なのかもしれません。


其れは楽器についてだけでなく音楽についても言えるのでしょう。


ピアノの美しい音がだせる人は、
美しい音を出せる先生に師事して一生懸命勉強して、
美しい音を知った人でないとかなり難しい事なのです。
何も感じない人は永久に出せない事は事実なのです。



自分が演奏や制作で出そうと思う音は、
身体の中に染み込み確実に頭の中に存在する音でなければ成りません。
演奏もそうですが、制作だってそうなんです。




メリークリスマス!
それぞれのクリスマスを過ごされたかと思います。
私は・・身体の調子が悪くチョット最近ブルーなんです。
品行方正にしているのですが・・・。
過去の行いが悪いのか・・・あはは

■もうすぐに100回目に成りますね。
毎回辛抱して読んでくれて有難うございます。
私のウエッブサイトのバックナンバーを
毎日、数号づつ読まれている方が居ます。
そろそろ全部読破したのでしょうか?
4号づつ読んでも20日ぐらいも掛かりますね。
ありがたい事です。

●皆さんの知りたい事とかこんな話題を書いて欲しいとか
有りましたらお寄せ下さい。もちろん叱咤激励も!?
ラブレターも歓迎?!



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