kenさんのよがり笛2 2001/07/13 第 18号
     



梅雨もあけましたね。
本格的な夏になりました。
昨日、飲み会でビールを飲んだせいか朝から汗が一杯出ます。
水分の補給は暖かい飲み物で・・・
でも 冷たいものもほしくなりますよね。

今日は13日の金曜日!!
あまり関係はないが・・・とっても暑いので・・・
世にも恐ろしい私の実体験をお話しましょう。

??



            低い音  


昔々・・。

「あそこのオケの誰々は最低音が出るんだって?」
「それはすごいねぇ」
「聞きに行ってみよう・・・」

なんて会話が交わされたそうだ・・。

昔のフルーティストは最低音が出せなかった?
楽器の状態が悪いせいか、
最低音が出る人が少なかった・・・らしい。
(この話は確か、吉田先生からのお伺いしたと思います)

今では考えられませんが・・・。
これは演奏者の技術的な問題ではなく、
楽器の調整が悪かったことに起因しています。

フルートではトーンフォールを
フイッシュスキンで包まれたフエルトで押さえていました。
それぞれの製品の精度や保守管理、保存状態など問題が多かったのでしょう。
少し前まで外国から来る奏者の中には信じられない状態の楽器を吹いている
演奏者が大勢居たそうです。


私も習い始めたとき自分で修理しました。

高校一年の時に楽器の調子が悪くなり、
名古屋の永長先生にお聞きしたところ、
どうも修理しないといけないらしい事がわかった。

東京に行くのが一番であるが、岐阜にすんでいた私には大変なことである。
その次の案は、名古屋にどんな楽器でも直すという(今考えると恐ろしい)
修理屋さんが在る事が判った。

しかし、それですら高校生の分際で大変であるし、
ちょっと修理に自信が有った私は自分で直すことにした。
幸い全音楽譜から出ていた吉田先生の教則本に簡単な修理方法の解説があり、
それを頼りに直すことにした。
修理法は割と簡単に理解できたので
自信を持って材料を購入することにしたのである。

フイッシュスキンと言うものは魚の皮から出来ているらしい。
吉田先生の本によると、薬局で簡単に手に入ると書いてあったので、
早速、私の家から電車の停留所に向う途中にある近所の薬局に出かけた。

その薬局は私が通った中学校理科の先生の奥さんが経営しており、
その先生にはあまり会いたくなかったのだが・・・。

「ごめんください」
『おう・・おまえか・・なんだ?』
(やっぱり・・・出てきた)

「あのーフイッシュスキンありますが?」
『えっ!何だって? フイッシュスキン?』
(なんか変なことを言ったのか・・・?)

「はい・・」
『ゴムではだめなんか?』
「????ゴ・ゴム? ゴムですか?」
「・・・??」
(???、先生と私はお互いに変な雰囲気を察知したが・・・)

『いったい何に使うんだ?』
「楽器の修理ですが・・・」
(先生は私の説明を聞いてやっと納得して)

『古いのがあったはずだが・・・あるかなぁ・・・』
と・・奥のほうから古めかしい変な箱を取り出して来た・・・。

『昔の物で売り物にならないから・・・あげるよ』
「エーそうですか・・・ありがとうございます・・」
と素直に喜んで自転車に乗り家に帰った。

先生との間に交わされた・・何か変な会話が気になたが、
私はそれより箱の大きさからフイッシュスキンの大きさの方がが心配であった。

家に帰ってよく見ると、その箱は黒い光沢があり女の人がダンスしている絵が
書いてあった・・。
恐る恐る箱をあけると丁寧に柔らかい紙に包んであった。
その薄い紙を開けると変な形に折りたたんだフイッシュスキンが現れた・・
早速、ハサミで切ろうとしたら・・・なんと 袋状に成っているではないか?

・・・・???

私はびっくりして解説の紙を読んだ・・・
そこには丁寧に使えば数回の使用に耐えられるなど・・・
ウブな私には信じられない恐ろしいことが書いてあったが、
読んでしまった・・・ははは

それ以来、私はその薬局をなぜか避けて通っていた・・・。

楽器?・・・どうなったかって? はは

楽器は直ったが・・・。
やはり調子よくなく(直っていない様である・・・?)
何でも直すと言う信用のおけない修理屋に持っていったが・・・
私の修理と同じようであった。

《餅は餅屋・・・》


続き・・・・。

あれから・・・ずいぶん時がたった・・・
いまや私もその時のウブな面影は有るが、
フルート界の重鎮(単に重いだけ?)
いや、単に指導者の立場になりフルートオーケストラを指揮をしていた・・。

あれは、フルートフェスティバルの本番の日、
バスフルートのタンポ(上の大問題に成ったあれですね!)が
破れていることが判明!!
(それまで気が付かずに演奏していた奏者も問題だが)

応急処置として会員が・・現代の極薄い物????をそのままカップにかぶし、
余った部分を縛り使用された・・・・・・。

なぜ、其の人がそのような物を持って居たか問題だが・・・。
大人たちは本番前の楽屋で涙を出してを大笑いをしていた・・・。

かわいい女の子達はなぜ男どもが笑うのかと?
その理由を知りたがった様であったが・・・秘密にされた!!

栃木県フルート協会の汚点かもしれない???

《逆も真成り・・・・・》



P.S.
ちょっとまじめに低音の出し方!

フルートの人は

コーラの話を参考にアンブシュアーを工夫すること。
多くの人がアパチュアーを広げ安易な方法で出そうとします。
その逆を試みてください。


オカリーナの人は

オカリーナの最低音の「ラ」や「シ」は指を無理して押さえるので、
その事によって他のトーンホールが押さえられない状況(指が浮いてしまう)
になるのです。
それに息をほんの少し弱くすること。
口腔内を広くすること。
頭の中に出したい音が鳴っていること。
頭の中に無い音は出ません。,


両方とも演奏しない人

気楽にお聞きください・・・はは
決して苦労しているんだなぁ・・・などと思わないように。
間違っても自分でやってみようなどと思わないこと。
自分ではじめると評論家でいられなくなる


♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪今週の音楽史♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

ドイツ・オーストリアの作曲家、
アルノルト・シェーンベルク Schoenberg, Arnold
(1874 9/13〜1951 7/13) 亡くなった日です。

ワーグナー、ブルックナー、マーラーらの後期ロマン派の音楽から
次第に調性(ヘ長調とかハ短調など)が、曖昧になってきた。
アルノルト・シェーンベルクの作品は「無調音楽」「12音音楽」です。
その作品「浄夜」「月に憑かれたピエロ」オペラ「モーゼとアロン」など。

「こんな音楽を書く位なら、雪かきでもしたほうがましだ」??
(リヒャルト・シュトラウス)、

「これは音楽というよりも工場みたいだ」??(モーリス・ラヴェル)

といった批判が・・・。

さて・・・どんな曲なのでしょう??? あなたの感想は?


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