「お」友達の会 kenさんのよがり笛2 2005/09/16 第 230号 稲刈りが盛んだ。 最近の稲刈りは大きな機械で全自動なのである。 そのまま農協に持って行き計量して終わりらしい。 だから一家総出の稲刈り・・・なんて無い! 毎日稲刈りをした田んぼが増えて行き、 赤とんぼが忙しそうに飛び交い、 季節が知らん顔をしながら確実に変化して行く。 でも、愛犬と散歩中に嗅ぐ 秋の太陽を受けて乾燥した稲の匂いは満足そうで 昔と変らないのでしょう。 散歩はすばらしい。 鈍感な私でも色々な変化に気が付く。 チョッと残念なことは我が愛犬は何の興味も無いようだが、 散歩の途中で色々感想を言われたら たぶん とてもめんどくさい事と成る・・・あははは 今のままで丁度良いのかも知れん。 ビブラート 先日、ビブラートの事を聞かれた。 この「よがり笛2」で どれだけ取り上げたか調べてみたら、 ========================================================== ●2001/09/21 第 28号 このレコードのフルートは印象的なソロなのです。 なんと、「ちりめんぶるい」 (ビブラートが細かくヤギが鳴いているような演奏)なのです。 私が先生なら絶対に治させるのだが・・・。 しかし、それにも係わらず音楽的で印象深いのである。 ●2005/04/22 第 211号 あれはオカリナの音では無い ビブラートを掛けるのは邪道だ! フルート吹きのオカリナは・・・。 彼はオカリナの音を知らない・・・・・・etc。 ●2005/08/12 第 225号 私は、それは吹こうとしている速度に合わせたビブラートが、大きな部分を 占めているのでは、と思ったのですが・・・。 この場合ビブラートと言う一つの条件だけでは無いのです。 自分の意思(オーラ)は全体を聞いた上で合奏している皆に 動きを予測させる音を出したのです。 (動き、運動、予測、テンポ、クレッセンド、割合、法則 テレパシー?・・・等々) ========================================================== 「よがり笛2」入れてあるフォルダ内を 「ビブラート」で検索するとこれだけ出てきます。 本当に便利ですね! 書いた本人はまったく忘れてしまっていますから・・・あははは やはり、思ったほど書いていませんね! ■ビブラートを掛ける事の是非 2005/04/22 の 第211号 で触れている様に 「あれはオカリナの音では無い、ビブラートを掛けるのは邪道だ!」 とおっしゃる方もおいでです。 オーケストラではクラリネットはビブラートを掛けないのが普通です。 ・・と言っても曲によって掛けたりする奏者も居ます。 何故かって? 私も良く解りませんがクラリネットは表現力がありすぎて、 ビブラートを掛けると大げさに成ってしまうからでは無いのでしょうか? でも、クラシック音楽以外では掛ける事も多いようです。 もっと昔ではフルートだってビブラートは掛けませんでした。 オカリーナの場合どうなのでしょうか? 当然、オカリーナの場合絶対に掛けないと言う決まりは有りは無く、 演奏者の音楽的趣味の問題でしょう。 貴方がビブラートを掛けようが掛けまいが、私はどちらでも構いません。 ただしビブラートの常識は有りますから逸脱しないようにして下さい。 みっともないですから・・・それだけです。 ■ビブラートの構成要素 ビブラートを良く観察すると時間の変化に対する音程の変化ですね。 強さの変化ではないことに注意してください。 ヤギの声のような「ちりめんビブラート」や 一部のド演歌のような「うなり」はどちらかと言えば 趣味の悪いものとして分類されています。 一定時間にどれだけの回数入れるか と言う要素 同一時間でもどれだけの変化を付けるか と言う要素に分類されます。 つまりサインカーブで考えると「周期」と「振幅」で、 それぞれコントロールする事によっていろんな表現が可能に成るわけです。 《常に一定のビブラートをしか掛けられないのでしたら掛けない方が美しいと 思います》 ■ビブラートの掛け方 10年ぐらい前までビブラートは喉で掛けるのでは無く横隔膜で掛けると 言われ実際にそう教わって来ました。 しかし、医学の検査技術の向上で実際には喉でかかっている事が事実として 解ってきたのです。 でも、今までの奏者達が喉では無く横隔膜であると言い続けたその感覚は 重要だと思います。音を出す時に注意する事とビブラートをする時の感覚が 一緒になってしまったのでしょう ■実際の練習 リズム練習の様にメトロノームを使い入れる回数を変化させるのですが、 大抵の方はここまでしか練習しませんね。 実際はこれからが練習の本番なのです。 先に出てきた「周期」と「振幅」を自由に変化させる練習をするのです。 簡単に書きましょう。 「周期」を一定にして「振幅」を自由に変化させる。 「振幅」を一定にして「周期」を自由に変化させる。 それらを思いのままに変化させる。 これが最低限の練習内容です。・・・あははは ■音楽の内容に於けるビブラートの表現の仕方 ピアノ(弱く)の時 その時表現する音楽が静かな情景である時でしたら 周期は少なく振幅も小さいでしょう。 でも内に情熱が満ちている時は周期は多く成りませんか? フォルテの時 振幅は大きいですね。でも、周期は多い場合が普通ですが、 少ない場合も考えられますね。 クレッセンドの時 これはどの音量からどの音量まで変化するか、 また、どの様なクレッセンドを想定しているか等で、 変化の仕方が変わります。 良くある方法として最初はビブラート無しで段々付けて行くと言う パターンも多いですね。 クレッセンドのパターンもy=x(直線)なのか二次関数なのか、 またはLogなのか・・・いろんなパターンで変ってきますね。 ■音楽的にビブラートを付ける為に 電子楽器の様にビブラートを付けるためのレバーを押せば ビブラートが付くと思っている方は考えを変えてください。 正しいビブラートは音楽と連動して常に変化しているのです。 それを目で見て参考にするには、弦楽器の演奏で左手の指の動きを参考に するのが良いと思います。 ●2005/08/12 第 225号 (動き、運動、予測、テンポ、クレッセンド、割合、法則テレパシー?等々) たかがビブラートですが、 なかなか深いので色々研究しないといけません! さて、ここで問題です!!! ビブラートの振幅で変化させるのは音量では無く音程なのですが、 いま貴方が「A」の音をビブラートを掛け音程を変化させます。 440hzはそのサインカーブの何処でしょうか? 1 一番音程が高い点 2 サインカーブの中心線 3 一番音程が低い点 答えを教えろって?? そうは行きません・・・答えを教えたら 貴方は付け焼刃でいろんな人に同じ問題を出すでしょう。 そんな問題を生意気な生徒から出された先生達はきっと 私に苦情を言いますのでココでは教えられません。 あははは 一生懸命練習して、研究すればおのずから解るのです。 でも、そんな事に気が付いていない先生が居たとしたら・・こわい! ■先週、 埼玉で新しい教室が出来ると書きましたが、嬉しい事に、 多数?応募の為、来月からもう始まる事に成ってしまいました。 個人レッスンとアンサンブルを中心にやって行きたいと思いますが、 どうなる事やら・・・予定は参宮橋教室のHPに居候します。 どうぞご覧下さい。 ■ ウエーバーの 「魔弾の射手」のホルンアンサンブル部分(賛美歌285) の一人4重奏( F C BigF BassC )をUPしました。 ( 一般 Mp3の部屋 「お」友達の会のおもちゃ箱には楽譜も有ります) お聞きの上感想などいただけると嬉しいです。 ■先週の 頂いた質問仮名で出したつもりですが、 私のレスの所で質問者の苗字を書いてしまいました。 本当に申し訳有りませんでした。 これに懲りずに皆さんも更なる質問等・・。 宜しくお願いしますね 「お」友達の会 kenさんのよがり笛2 2005/09/16 第 230号 皆様の ご感想、ご意見、等 お待ちしています。 発行者 :Kenji Ogawa ken@fl-oca.com HomePage:http://www.fl-oca.com/ Copyright(C)2001 k.Ogawa All Rights Reserved. Copyright (C)All Rights Reserved. -- mail
「お」友達の会 kenさんのよがり笛2 2005/09/16 第 230号 稲刈りが盛んだ。 最近の稲刈りは大きな機械で全自動なのである。 そのまま農協に持って行き計量して終わりらしい。 だから一家総出の稲刈り・・・なんて無い! 毎日稲刈りをした田んぼが増えて行き、 赤とんぼが忙しそうに飛び交い、 季節が知らん顔をしながら確実に変化して行く。 でも、愛犬と散歩中に嗅ぐ 秋の太陽を受けて乾燥した稲の匂いは満足そうで 昔と変らないのでしょう。 散歩はすばらしい。 鈍感な私でも色々な変化に気が付く。 チョッと残念なことは我が愛犬は何の興味も無いようだが、 散歩の途中で色々感想を言われたら たぶん とてもめんどくさい事と成る・・・あははは 今のままで丁度良いのかも知れん。 ビブラート 先日、ビブラートの事を聞かれた。 この「よがり笛2」で どれだけ取り上げたか調べてみたら、 ========================================================== ●2001/09/21 第 28号 このレコードのフルートは印象的なソロなのです。 なんと、「ちりめんぶるい」 (ビブラートが細かくヤギが鳴いているような演奏)なのです。 私が先生なら絶対に治させるのだが・・・。 しかし、それにも係わらず音楽的で印象深いのである。 ●2005/04/22 第 211号 あれはオカリナの音では無い ビブラートを掛けるのは邪道だ! フルート吹きのオカリナは・・・。 彼はオカリナの音を知らない・・・・・・etc。 ●2005/08/12 第 225号 私は、それは吹こうとしている速度に合わせたビブラートが、大きな部分を 占めているのでは、と思ったのですが・・・。 この場合ビブラートと言う一つの条件だけでは無いのです。 自分の意思(オーラ)は全体を聞いた上で合奏している皆に 動きを予測させる音を出したのです。 (動き、運動、予測、テンポ、クレッセンド、割合、法則 テレパシー?・・・等々) ========================================================== 「よがり笛2」入れてあるフォルダ内を 「ビブラート」で検索するとこれだけ出てきます。 本当に便利ですね! 書いた本人はまったく忘れてしまっていますから・・・あははは やはり、思ったほど書いていませんね! ■ビブラートを掛ける事の是非 2005/04/22 の 第211号 で触れている様に 「あれはオカリナの音では無い、ビブラートを掛けるのは邪道だ!」 とおっしゃる方もおいでです。 オーケストラではクラリネットはビブラートを掛けないのが普通です。 ・・と言っても曲によって掛けたりする奏者も居ます。 何故かって? 私も良く解りませんがクラリネットは表現力がありすぎて、 ビブラートを掛けると大げさに成ってしまうからでは無いのでしょうか? でも、クラシック音楽以外では掛ける事も多いようです。 もっと昔ではフルートだってビブラートは掛けませんでした。 オカリーナの場合どうなのでしょうか? 当然、オカリーナの場合絶対に掛けないと言う決まりは有りは無く、 演奏者の音楽的趣味の問題でしょう。 貴方がビブラートを掛けようが掛けまいが、私はどちらでも構いません。 ただしビブラートの常識は有りますから逸脱しないようにして下さい。 みっともないですから・・・それだけです。 ■ビブラートの構成要素 ビブラートを良く観察すると時間の変化に対する音程の変化ですね。 強さの変化ではないことに注意してください。 ヤギの声のような「ちりめんビブラート」や 一部のド演歌のような「うなり」はどちらかと言えば 趣味の悪いものとして分類されています。 一定時間にどれだけの回数入れるか と言う要素 同一時間でもどれだけの変化を付けるか と言う要素に分類されます。 つまりサインカーブで考えると「周期」と「振幅」で、 それぞれコントロールする事によっていろんな表現が可能に成るわけです。 《常に一定のビブラートをしか掛けられないのでしたら掛けない方が美しいと 思います》 ■ビブラートの掛け方 10年ぐらい前までビブラートは喉で掛けるのでは無く横隔膜で掛けると 言われ実際にそう教わって来ました。 しかし、医学の検査技術の向上で実際には喉でかかっている事が事実として 解ってきたのです。 でも、今までの奏者達が喉では無く横隔膜であると言い続けたその感覚は 重要だと思います。音を出す時に注意する事とビブラートをする時の感覚が 一緒になってしまったのでしょう ■実際の練習 リズム練習の様にメトロノームを使い入れる回数を変化させるのですが、 大抵の方はここまでしか練習しませんね。 実際はこれからが練習の本番なのです。 先に出てきた「周期」と「振幅」を自由に変化させる練習をするのです。 簡単に書きましょう。 「周期」を一定にして「振幅」を自由に変化させる。 「振幅」を一定にして「周期」を自由に変化させる。 それらを思いのままに変化させる。 これが最低限の練習内容です。・・・あははは ■音楽の内容に於けるビブラートの表現の仕方 ピアノ(弱く)の時 その時表現する音楽が静かな情景である時でしたら 周期は少なく振幅も小さいでしょう。 でも内に情熱が満ちている時は周期は多く成りませんか? フォルテの時 振幅は大きいですね。でも、周期は多い場合が普通ですが、 少ない場合も考えられますね。 クレッセンドの時 これはどの音量からどの音量まで変化するか、 また、どの様なクレッセンドを想定しているか等で、 変化の仕方が変わります。 良くある方法として最初はビブラート無しで段々付けて行くと言う パターンも多いですね。 クレッセンドのパターンもy=x(直線)なのか二次関数なのか、 またはLogなのか・・・いろんなパターンで変ってきますね。 ■音楽的にビブラートを付ける為に 電子楽器の様にビブラートを付けるためのレバーを押せば ビブラートが付くと思っている方は考えを変えてください。 正しいビブラートは音楽と連動して常に変化しているのです。 それを目で見て参考にするには、弦楽器の演奏で左手の指の動きを参考に するのが良いと思います。 ●2005/08/12 第 225号 (動き、運動、予測、テンポ、クレッセンド、割合、法則テレパシー?等々) たかがビブラートですが、 なかなか深いので色々研究しないといけません! さて、ここで問題です!!! ビブラートの振幅で変化させるのは音量では無く音程なのですが、 いま貴方が「A」の音をビブラートを掛け音程を変化させます。 440hzはそのサインカーブの何処でしょうか? 1 一番音程が高い点 2 サインカーブの中心線 3 一番音程が低い点 答えを教えろって?? そうは行きません・・・答えを教えたら 貴方は付け焼刃でいろんな人に同じ問題を出すでしょう。 そんな問題を生意気な生徒から出された先生達はきっと 私に苦情を言いますのでココでは教えられません。 あははは 一生懸命練習して、研究すればおのずから解るのです。 でも、そんな事に気が付いていない先生が居たとしたら・・こわい! ■先週、 埼玉で新しい教室が出来ると書きましたが、嬉しい事に、 多数?応募の為、来月からもう始まる事に成ってしまいました。 個人レッスンとアンサンブルを中心にやって行きたいと思いますが、 どうなる事やら・・・予定は参宮橋教室のHPに居候します。 どうぞご覧下さい。 ■ ウエーバーの 「魔弾の射手」のホルンアンサンブル部分(賛美歌285) の一人4重奏( F C BigF BassC )をUPしました。 ( 一般 Mp3の部屋 「お」友達の会のおもちゃ箱には楽譜も有ります) お聞きの上感想などいただけると嬉しいです。 ■先週の 頂いた質問仮名で出したつもりですが、 私のレスの所で質問者の苗字を書いてしまいました。 本当に申し訳有りませんでした。 これに懲りずに皆さんも更なる質問等・・。 宜しくお願いしますね 「お」友達の会 kenさんのよがり笛2 2005/09/16 第 230号 皆様の ご感想、ご意見、等 お待ちしています。 発行者 :Kenji Ogawa ken@fl-oca.com HomePage:http://www.fl-oca.com/ Copyright(C)2001 k.Ogawa All Rights Reserved.
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