kenさんのよがり笛2 2001/08/24 第 24号
     




台風が通りすぎ、夏が戻ってきました。
久しぶりに夏らしい天気です。
もっとも、せまい日本でも地域によってずいぶん違うことが
インターネットで実感できることも多いですね。

その台風で、焼成予定日に焼成が出来なかった作品を
木曜の朝早くから慌てて焼いたのです。

台風は余りに遅い速度だったので、
今思えば十分焼く時間はあったが、
世の中いつもこんな風に予定はおかしくなる・・、
でも、これで今日の朝にはなんとか発送できるでしょう。

この夏・・・
犬の散歩に使う麦藁帽子を100円ショップで新調した
それは今日久しぶりに活躍し、
威張って光をさえぎっている・・。
残り少ない夏が精一杯主張しているのだ、
夏の雲も、いじらしい・・。
雷も入道雲も本当に出番が少なかった。
秋の雲がもう覗いてるぞ・・・がんばれよ!




          良い音を吹きたい  



「本当にきれいな音ですね」
「すばらしい、心が洗われるような音です」
「良く澄んでいて通る音です」

・・・色々な事を言われます、

「ひどい音ですね」とか
「汚い音ですね」とは
言われたことが無い。

もっとも、こんな私に面と向かって
喧嘩を売る、酔狂な人は居ません・・・・ははは。


さてさて、皆さん

こんな所で論じるには大きすぎる話題ですが・・・・。
・・・・・良い音って・・・?
考えたことは有るでしょうか?

貴方に良い音のイメージがありますか?
本当に?
具体的にですよ・・・。

それでは、
一般に言う「良い音」のイメージを書き出してみてください。



以下省略

ふんふん、では、反対に「悪い音」のイメージは?



以下省略

《これは楽で良いなぁ・・・ふふ、この手をこれからも使うのだ!》

それでは実際に「貴方自身の出している音」を言葉で書いてください。



《ボキャブラリが少ないので、書けん・・・?・・・ダメです》

それに対して、理想とのギャップがありますね?
「貴方が出したいと思っている音」のイメージは?



・・・そこに、どんな違いが有りましたか?
(                          )
上の一般的なイメージとの違いはどんな所ですか?
(                          )

では、視点を変えてその他のことを聞きます。

貴方が上でイメージした音はどんな場所で吹いた音でしたか?
(                           )

その広さは?
(                           )
その建物はどんな材質で出来た居ましたか?
(                           )
その場所にはどれぐらいの人が居ましたか?
(                           )
冬でしたか?
(                           )
夏でしたか?
(                           )
上の6っつの質問はどんな意味があると思いますか?
(                           )

では、その音を無反響の部屋で吹いた時どんな音になるでしょう?
(・・・普通の人がそんなもん解るかい!)
(                           )


はい、ご苦労様でした。心理テストでは有りませんよ・・ははは
答えは貴方が考えたこと・・・はは

上の事から学んで欲しいのは、
普通の音と言うのはいろんな条件が混ざり合った音であることを
認識し、無響室で演奏した音の様な発生した音そのものをイメージ
していないことです。

発生した音そのものをイメージでき、その音がどの様に条件によって
どれだけ変化するか、貴方が判るとしたら余程、音について訓練を積んできた
人と思います。《おそらく演奏家か録音エンジニアでしょう・・・》

よく、音について語っているコマーシャルや人が居ますが、
その人がどれだけの事を知って、感じて、語っているか疑問に思うのです。
素人相手に「音色についてのご高説」を語る場合、その人が
「裸の王様状態」になる危険が大いに有るばかりで無く、
間違った事を伝えることに成ります。


横道にそれました・・・。

「音は色々な条件で変化して聞こえるもの」

と言うことを認識してください。



ついでに・・・その他の項目・・。

時代による好みの変化。
これは、一人の大演奏家がその好みを引っ張ると言う現象が存在します。
もちろん多様化の時代ですからそれぞれですが、
大きな流れは存在し、それと一緒に流れている人も多いのです。

単なる流行
フルートで言えば少し前は銀の楽器が主流でした、
その後、金の楽器に移り、現在木管が流行り出している。
貴方の本当の好みは主体性の無いものだったのか?

それ以外・・
雑音の有無についての拘り。
雑音の含有量・・・。

森進一の声がかすれている(おふくろさん?)事についての
是非・・・。

コーラスのおばさんのきれいな音(声?)が気持ち悪く感じる
私の偏見?



以上、
音についてほんの少しでも考えることが第一歩です。
そして、今書き出したこと・・・
考えただけでも良いのですが、
その事が重要です。

ある音が良い音と感じたら・・・、
どうして、それが良い音として認識できるのか?
それも考える必要があるのです。
そして、それまでの音とどう違うのか?

重要なのは聴力ではなく

注意力、観察力、分析力。
そして、
再現性・・・
それを実現するために
コントロールできる訓練された体。

それらを持続する
精神力が有れば良い音の正体が
解るかもしれませんよ・・・あはははーーー。




♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪   だそく   ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

・・・・・ご注意!です

ここで書いたことは受動的な音(つまり聞く音)に付いてであります。

「・・ええ?まだあんのかい?」
「はい! 有ります」

「そおの反対の出す音の音色改良については書いておりません・・はは」
「もちろん連動はしていますが・・・・ね」


♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪今日の音楽史♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

今日は滝廉太郎の誕生日です。

(1879/8/24〜1903/6/29)ごらんの通り23才と10ヶ月の生涯でした。
「花」「荒城の月」「雪やこんこん」の作曲者として知られる滝廉太郎は
学生時代に学内で唱歌作曲の公募に土井晩翠の詩「荒城の月」に曲を付け入選
し、ドイツ留学をしましたが、肺結核を患って帰国し、その短い生涯にを閉じ
たが、わが国最初の合唱曲 組歌「四季」の第1曲「花」を作曲するなど大き
な仕事をした。

「荒城の月」は、富山城址と大分県竹田市の岡城址がモデルと言われている。

=〜=〜=〜=〜=〜=〜=〜=〜=〜=〜=〜=〜=〜=〜〜=〜=〜=
フランスの作曲家、
アルベール・ルーセル没(1869〜1937)8/23

フルートの曲「笛吹き逹 作品 271〜4」が有名ですよね
4曲の題名には、神話や文学作品から名が付いており、
それぞれの曲は当時の名フルーティストに捧げられています。


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