kenさんのよがり笛2 2001/11/09 第 35号
     





いつのまにか林の葉っぱも秋の色になっている。
ついこの前までTシャツで散歩していたのに、
ジャージを着ていても最初は寒い・・・。

でも、田んぼのあぜ道で蓮華草が咲いている・・?
それに稲刈り後の稲がその切り口から
再び元気の良い緑の葉っぱを伸ばしてる。

本当に中途半端な季節・・・。
植物も判断がつかないらしい。
その内「お呼びじゃなかったね・・こりゃーどうも」
等と引っ込むのかぁ? ・・楽しみだ はは

散歩の途中で出会う鳥達や
その他のキャラクターも
少しずつ入れ替わっている・・・。





           呼吸法・・  




ついに来た・・・呼吸法!

あまり教えたくない・・・。ははは

と言うのは早とちりして誤解をする人が多い・・・。
私自身、呼吸法を勉強した時、たくさんの本を読んだが、
そのときは混乱するばかりで実際には良く分りません。

その読んだ本が理解できたのは、
なんと!呼吸法が出来るように成ってからです。


お医者さんでしたら呼吸に関する機序を完全に理解し、
各筋肉の場所や働きを理解しているでしょう。
でも、その理解と筋肉をコントロールできる事とは別の次元であるのです。
それと同様に、
貴方がこの文を読んでも、すぐには役に立たないかも知れません。

でも・・・
少し 試みてみましょう・・・・。



人間は生まれた時に最初の呼吸をしてからずーと呼吸しているはずです。
普通の人で一分ぐらいは止める事が出来るでしょうが・・。
特に呼吸法を習った人は居ないですよね。

管楽器を演奏する時に息によって音が出ますね。
どの管楽器も全く同じ方法で同じ動作をするのでしょうか?
それに、歌も息を使います・・・歌も同じなのでしょうか?

楽器を演奏する時は自然な呼吸とは少し違いますね。


さて、自然な呼吸の動作を考えると・・・。
息を吸う
息を吐く
と言う二つの動作を繰り返しています。


これは自然に行われて意識する場合は特殊な状況ですよね。
(例えば・・彼女に告白する直前・・とか ははは)


これが、歌や楽器を演奏するときには意識的にコントロールします。

分析すると
息を吸う
息を止める
息を吐く

と言う事に成り、先ほどの自然な動作の中に「止める」と言う
動作が入ってきました。

現実には
「止める」と「吐く」と言う動作は同時に行われていますが、
特に別々に動作を分け意識してみてください。

つまり・・・止めてから吐くと言う動作を意識的にして欲しいのです。


(特別な呼吸法とかを意識しないで、普通に自然にしてください)

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昔、楽器は胸式呼吸では無く腹式呼吸で演奏すると教えられましたが、
今は胸式・腹式呼吸とで、その長所は肺活量の差に有ると言われています。
(アルテス フルート奏法 第1巻 シンホニア出版 植村泰一 訳著)

こんな話をオーボエのK野氏から聞きました。
ある世界的に有名なソプラノの大歌手と競演したとき、
その声に驚いて腹筋の話に成ったそうです。
そこで一度どれぐらいの力が入っているかを触らせてもらったら・・
なんと・・かなりな力が入っていると思ったが想像を超え。
とんでもない力が入っていたそうです。

・・・そうでなければマイク無しでオーケストラバックで
ソロを歌うなんてとても出来るはすが無いと言う話でした。

では、フルートを吹くときにその力が必要なのでしょうか?
トランペットでは?
オカリーナでは?

さて、答えを言いましょう。
「楽器によって違うのです」


もちろん勘違いしないで下さい。
どの楽器も一定の圧力と言う事はあり得ません。
その圧力の幅が違うのです。
フルートにはそんな強い力は必要無いかもしれませんし、
オカリーナにはもっと必要無いでしょう。


・・・あるオカリーナの先生(弦楽器奏者だったらしいのですが)は
とんでもない力を生徒に要求していました。
あまりにその生徒が可哀想だったので一言、言いたかったのですが、
それは、その生徒に対する事ではなく、
なんと、光栄にも私に対するパフォーマンスである事を理解して・・
ばかばかしいので黙っていました・・・・。


ブラスバンドの練習で腹筋運動をするらしい・・。
音楽はボディービルとは違いその筋肉は、
音楽と共に自然にトレーニングされ発展すべきだと思いますが・・。

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さて、話を・・戻して・・・
動作の分析は理解できましたね・・?


息の吸い方はそのままにしておきましょう・・・

なぁに・・・最初は死なない様に吸ってください。
時間はたっぷり取って良いです。

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ちょっと説明・・・

先週?音楽は自然の運動法則で出来ていると言いましたね。
例えば、小節と小節の間にブレス記号があったとします。
これは、数学的には時間は有りません。
しかし、音楽の中では、音楽的な時間がたっぷり有るのです。

ブランコをイメージしてください。
ブランコが一番高い所に到達すると上に上がる力と下に引っ張る引力が、
つりあって微小時間動きがゼロに成る点が有りますね。
これがブレスポイントです。

安全にブランコを飛び降りるにはその点が最高のポイントになります。
反対に、遠くに飛びたい場合は最悪のポイントになるのです。

そんな事はどうでも良いか・・・ははは
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また脱線・・・。
吸い方はどうでも良いとして・・・

演奏のポイントは
止め方と
吐き方
なのです。

「止め方」のポイントは「パスカルの原理」であります。

それは自分の体の空気が入る部分をすべてひとつのバッグの様に感じ、
圧力がどの部分にも同じに掛かる様にすべきなのです。


プチプチ良い子の簡単な実験

「にらめっこ三種類」

強い力でにらめっこ

普通の力でにらめっこ

弱い力でにらめっこ


上の空気が入る部分すべてに同じ圧力が掛かる事を味わう!
大きなバッグである事を実感する。
腹筋がその圧力をコントロールしている事を味わう。

はい。これを応用してフルートやオカリーナを吹くと良い音が出る事を
実感できるでしょう。



先ほど「息の吸い方」なんかどうでも良いと言いましたが、
ちょっと進んだ人が一番気にするのがブレスなのです!
短い時間で大量の息を供給しなければ成らないと言う脅迫概念から、
「ズズー」とか「ふがぁー」と
大きな音を立てて一生懸命肺を膨らませます。


私の持論では最初はゆっくり吸えば良いのです。
そう!貴方です・・・疑問が起きませんか?
そんな音は音楽の邪魔ではないのでしょうか?
一生懸命に吸った割には時間が掛かりませんか?
何と言っても苦しいでしょう?

そこで、これは問題だ!
・・・と思った人は良いのですが、
大抵の人はそのままです。

これを読んでいる貴方にだけお教えしましょう。

音を立てないで素早く大量の息を吸う方法!
時間が掛かるのは肺を広げるからですから、
アクションを一つ少なくするのです・・
つまり、息を吸う前に肺を広げておくのです。
肺を広げたまま息を吐くと肺の中の気圧が外部より低くなります。
すると、気圧の高い方から低い方に空気は自然に流れます。

肺の中と外部の気圧が同じになるまで・・・。
かんたんでしょう?

なに? 良くわからない?

こまったですねぇ・・
実際にやって見せると良くわかるのです・・。


プチ・・良い子の実験
500MLのペットボトルで中の空気を吸出し
(ほんの少しで良い、ムキにならないように)
その状態で口を離す・・。
すると、空気が勢い良く中に入る。 (それだけ)

その状態を肺で実現すれば良いのです。

肺の中の空気を出すときに肺がアコーデオンの様に萎まない様に、
腹筋で押し上げ肺の広がりを維持します。簡単でしょう?

・・・・でも、出来るように成るまで少し時間が掛かりますし、
あばら骨の継ぎ目(?)も最初は少し痛くなるかも知れません。

少しずつ練習して気長に出来る様にして下さい。

これが吸い方・・・。

どうでしたか?


なにぃ?・・・・めんどくせえ?

よっしゃ!   許しましょう!


のんびり吸ってのんびり吹けば良いんですよ。

そんな事出来なくても・・・楽しめば最高!





・・ちょっと長くなったので二回に別けるかと思ったが、
事が呼吸法なので途中で止めると人命に係わるので、
全部出しました。

来週、楽できると思ったが人命には変えられん・・・はははは



教えた事や、考え方に著作権はありません。
しかし、教わった事を人に教える時、これは○○先生から教わった・・とか
普通は言いますよね。
論文でも必ず引用先は明記するものです。それは、
書いた文章は特に登録しなくても著作権が自然に発生しているからです。

著作権・・云々以前に道義的な事でしょう・・・。

いままでも、国内や国外から、私の文章に対する引用や掲載に対し、
許可を得る依頼文章が何通も来ていますが、その様な申請に対して
すべて無料で許可しています。

アメリカの人は特にきちんと言って来ますね。
なにしろアメリカは訴訟大国ですから・・。

インターネットにはひどい例が多いと思いませんか?

=====引用例======
======以下の文は==========
http://tohoho.wakusei.ne.jp/wwwcopy.htm
(とほほ さんのページから引用しています)

元の文章を巧みに変更
(である調をですます調にしたり、順序を並べ替えたりなど)
した場合でも、著作権の侵害になる場合があります。
10人中半数以上が「これは盗んでいるな」
と感じるような場合はヤバイのではないでしょうか。
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著作権・・・
楽譜などのコピーなども気軽にしていますが、
結局自分が買う値段が上がったり、
楽譜の出版社が倒産したりするかもしれません・・。

文化を大切にする・・・そんな事から注意したいですね。

皆さんに知って欲しいことでした。


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