kenさんのよがり笛2 2001/11/24 第 37号 改
     





みなさん おはようございます。
昨日(木曜日)は暖かかったですね。
通常の散歩道が工事の為に新しい散歩道を開拓しましたが、
歩き始めたら汗が・・・・

いつも見ているだけだった紅葉のきれいな小山に、
行って見る気になったのです。
近くまで来ると、鳥居と大谷石の急な階段が上まで続いています。
山の中腹に神社が有るらしい、少し考えましたが登ってしまいました。

中学校の頃、剣道部の部活で防具を付け竹刀を持って
近くの小さな山までマラソンをした。
到着したら・・ハァハァ言いながら 素振りです・・・。
そんな・・記憶が蘇ってきました。

きょうは防具も竹刀も無く、気楽な犬と一緒・・
でも、十分に昔の辛さが思い出された・・・。
汗が一杯出た・・・おまけに、足がダリーのじゃ・・・。




            替 え 指 




かえゆび・・・

私は元来真面目な性格?の為に替え指とはインチキ指である。
そんなイメージがあります。でも、それは間違い・・・。
替え指はある程度のレベルに成ってくると必要なのです。


◎名演奏家の
ジャン ピエール ランパルはフルートで最低音ではなくその上の
「ド→レ」をトリルキーを使わないで吹いたとか?
上手に出来たからと言って実際の演奏では単なるトリルにしか聞こえなく、
物凄い事なのですが・・・聞いている人は普通・・なのです・・・・。


◎また、
1970年当時大学生の卒業演奏などの曲であったプーランクの
フルートソナタ、第三楽章、最初の32分音符8個がジュリアスベーカーが
練習の時、吹け無かったとか・・・。
もちろん、誰でも良くある一寸した「ハマリ」だったのでしょう・・。
今では中学生でも演奏する曲ですが・・・・・。


◎極端な
pp(ピアニッシモ)等ではオカリーナに比べてコントロールの容易な
フルートでもその為の指使いを使いますが、
状況によって指を工夫するのです。





こんな感じで皆さん指使いを工夫しているのですが・・・さて、
「替え指」をまとめて見ましょう。

■替え指の目的
 運指を易しくする為のもの
 音程を調整する為のもの
 音色をコントロールする為のもの

■越境
 隣のキー(ホール)を押さえる運指

■番外
 意外な運指で面白がって使うもの
(単に悪趣味であるが、音色的に面白いものが多い)

■原理
 倍音を使うもの(フルートの高音域はこれが多い)
 倍音を使わないもの
 倍音プラス、パイプ長(開口部)を変化させるもの


こんな経験も・・。

◎ある曲を
演奏する時楽譜を持ちかえって練習しようと思ったら、
何と難しいパッセージが、ほんのちょっとだけ悩んで・・・。
結局、「替え指使用」と「使用しない」二つのバージョンで練習し、
翌日、ゲネプロに挑みましたが他の木管パートの皆さんは何も言いません。
(アマチュアの様にお互いの演奏に注文を付ける事は殆ど有りません、
タイミングの打ち合わせはしますが・・)

しかし、降り番のフルート吹きは本番前に・・
「小川さんあそこは替え指ですか・・・」と聞いてきました。
「そうだけど・・・Aさんはいつもどうするの?」と聞き返すと、
「替え指ですよ・・。」
・・・たぶん、お互いに気に成るのでしょう・・・あははは

やはり、替え指を使わないでバリバリ吹かれると・・
ちょっと劣等感が起きるのは何故か??


◎こんな話もあります。
■その1
  ある大学の入試で特定の替え指を使わないと
  落ちるとか・・・

■その2
  コンクールで特定の部分に来ると同じ替え指で吹く人が
  皆、特定の地方の方言をしゃべっていた・・とか??

替え指には流行もあるのかもしれません・・あははは



フルートの「替え指」に付いては数冊の本が出版されています。
それは、古典的な物から現代音楽に使用する為のものまであります。
興味のある方は私のホームページのリンクより「村松楽器」に行き
電話でご相談下さい。丁寧に答えてくれるでしょう。

フルートに比べてオカリーナは楽器による個体差が大きい為に
全てに共通と言える「替え指」であるか確認は出来ません。
ファのシャープの音とシの♭について考えてみましょう。

■まずお約束!!===================================

数字は指番号で各指を表す
1 親指
2 人差し指
3 中指
4 薬指
5 小指

1|2345 左側は左手で 右側は右手を表す
○はオープンを表す。
各数字はクローズしている事を表す。
℃は小さい穴まで全部を押さえた状態を表す。
Cは穴の全部でなく部分を押さえた状態を表す。
==================================================
以上の事から
1|2345  1|2345
は低いドの音となる。



さて、時間が掛かってしまった。本題に入りましょう。
(・・目の前で説明するとすぐなんですが・・)

■基本的な指は「ファ♯」は

ア)1|2345  1|○○4○  ですが、

実際の演奏では、この三つぐらいの運指を使います。

イ)1|2345  1|○3○5
エ)1|2345  1|○℃○○
オ)1|2345  1|C○○○

イ)の運指は ア)
よりも少し高くその後の指の状態にも依るが割と多く使うが、
一般的に少し高い音程は エ)がよいと思う。

オ)は微妙なコントロールが出来るが失敗の危険もある。
なぜ高い音程が必要化と言うと、オカリーナで演奏する場合が多い
ト長調などでは ファのシャープの音はその調の導音と成り高い方が美しく
聞こえるので使うのです。

簡単に信じないで、必ず自分の耳で実験して納得して使って下さい。
(オカリーナのページQ&A参照)


■フラットの代表?としての「シ♭」では
カ)1|2○○5  1|○○4○ ですが
キ)1|2○○5  1|1○○○ この指も良く使います。

カ)の運指に比べて キ)は音程が少し低いのです。
少し低いpitch が欲しい場合に使うと良いでしょう。

その他「ラ と シ♭」のトリルでは
ク)1|23○5  1|○○○○ の指使いで左の2の指を動かしますが、
左の2を上げ過ぎると、間抜けなトリルに成るので上げ過ぎない様に動かし、
そのトリルを演奏します。


◎以上の運指はほんのさわり・・なのです。
自分でも覚えられ無い位の替え指があるのです。
それでも換え指はどんどん工夫した方が良いでしょう。

でも、いっぱい考えるのは良いのですが、
いざと言うときに忘れてしまう事が有りますので、
十分練習して本当に自分の物にしてください。

本当に身に付くにはちょっと時間が掛かりますよ・・・。





■教える事を言葉で書くと大変ですね・・実際のレッスンでは
「これはね・・・・ホラ」
「だから・・・・これが良いでしょう」
「やってごらん」
「ハイ良く出来ました」
・・・・で終りなんですよね。

■ホームページのお客様の作品が掲示してある「大作品展」に
皆様が作った新しいオカリーナが増えました。

■オカリーナやフルートにも使える楽譜を紹介しているページ
「おもちゃ箱」に新しい楽譜を掲載しました。

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