kenさんのよがり笛2 2001/04/13 第 5号 もう5回目なんですね 本当に暖かくと言うより暑くなってきました。つくしが一杯出ているのを見 ましたが長さが短い割に先が開いていました。これは急に暖かくなって来た からでしょうか? そこで・・・「つくしのバター炒め」おいしいですよ。 はかま?スカート?を取って茹で、ほうれん草のバター炒めの要領で・・。 卵を入れても美味しい・・・春の味がするかも・・・ははは さぁ・・・ つくしを取りに行きましょう!! 歌 口 昨年の今ごろ、サンフランシスコに演奏の仕事で行ったのですが、めったに 無い機会なので当然練習もしないで、あこがれのケーブルカーに乗ってちょ っと調子込んだ感じで操作する黒人の人の運転に感激しながら観光地の港に 行き、海老食べたり、たまねぎの揚げたオニオンリングにビールで舌鼓を打 っていました。 その町内?港町で、お土産やサンの一角に怪しい楽器店を発見・・・・・。 店内に入ると、床の上には大きい楽器がごろごろとして、棚の上には小さな 楽器がごちゃごちゃと並び、それに天井からは見た事が無い楽器らしいもの がぶら下がっており、まるで最近流行りのインド関係の雑貨店と楽器やサン が一緒になった感じとでも言いましょうか・・・。 店にはお姉ちゃん?とお兄ちゃん?、それに店主らしいおばさんが居り、特 に愛想が良い訳でも無く、どこかに視線を感じながらも動き回るのでした。 視線や雰囲気を気にして遠慮していたのですが、つい手が出てしまった。 「ポコン・・・・」それは見事に派手な音が店内に広がってしまいました。 (一つの音が響き、そ音がおばさん達と私の心に与えるインパクトの度合は、 かなり強烈なレベルであった。ひょっとするとそれは音楽の原点かもしれな く、突き詰めると音楽・音響・心理学・の分野か???・・ははは) その良い音がする打楽器を慌ててティンパニー奏者の様に押さえたが、当然 後の祭・・・、もう遅かった・・・。一度均衡が破れると後は少しずつ色ん な音色を楽しんだのであった。 (ティンパニーはオーケストラで大きな鍋の上に皮を張ったような楽器で、 それを大抵二つぐらい並べて叩いているのがティンパニー奏者で、良く見る 器用に叩きながら手で音を止めたりしている。蛇足だが時々2番フルートの 真後ろだったりする。狭いステージだと悲劇である・・・・) オカリーナの種類も豊富で動物の形やいろんな物が置いてあり、 集める癖の有る人であったなら涎を出して全部欲しがるかも知れないが、 自分も作る人として、歌口や作りを見れば到底買う気には成りませんでした。 (歌口 とは音の出るところフルートでは口を当てるところで、 オカリーナでは一般に裏側に有る真中の音の出る穴です・・・) フルートは木管のものそれに古い金属製のものそれとクリスタル製のものが、 これらはショーウインドの中に入っており触れることが出来なかったので、 店員に吹いて良いかと頼んでみたら意外にも簡単に「もちろん良いですよ」 と優しく答えてくれ、先程の緊張は私の勝手な思い込みであった。 クリスタルのフルートは見かけは透明ですばらしいのだが、すぐにでも壊れ そうで怖いし、思いもよらず演奏すると内部は息で真っ白になる・・。 「透明にキラキラと音と共に輝く」と言うイメージでしたが、肝心の音は期 待したほどにはキラキラとは感じませんでした。 現実はそんなものなのでしょう。 次にキーの無い見るからに地味なイギリス製である?黒檀のフルートを吹き ました。見かけの通り地味な音なのですが、これが、すばらしい素朴な音な のです。 当然その様な楽器を演奏するのは始めてなので、運指も解らずに吹いてみま した。するとどうでしょう、上手く言えませんが普段吹いている金でのフル ートの様なメリハリのハッキリとした大きな音に慣れている私にとって、そ 音はとても新鮮なのですが、・・・なんと言って良いのでしょう? 物理的な音と言うより、音に暖かさがあり匂いや色まで感じさせるのです。 その楽器の歌口はもちろん何時も使っているフルートより小さく、どう考え ても大きな音が出る作りでは有りません。 フルートの歌口の変遷を見ると、だんだん大きい音が出る方向に進んできた 事が解りますが、これは演奏会場の巨大化に平行して進んできたのでしょう。 しかし、その大きな音と引き換えに大切なものを失ったのではないか? 今、何故かその楽器は我が家のチェンバロの上に転がっています。 生徒がレッスンに来るまでの短い時間にそのフルートを吹いて遊んでいます。 不思議な事に音を出すのがとても楽しいのです。 それは「良い音を出さなければ」と言う ・・・・あほな練習の中で培われた「特殊な脅迫概念?」から開放され、 本当に「音」を純粋に「楽」しむ つまり「音楽」することが出来るからなんです。 蛇足・・・ 最近のレパートリーは 何故かモーツアルトのホルンコンチェルト?? ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪ 今日は13日の金曜日なんですね。 都合の良いときにブッディストに成ったりクリスチャンに成ったりしている・ ・・・都合の良い事しか関係が有りません?? 最近、オカリーナのマイナスワン(カラオケ)に凝っているのですが、これが フルートのお弟子サンに好評なのです。そんなCDは他にも有るのですが、編 著者の都合か見栄なのか?最初は易しくても結構難しいパッセージ (passage 旋律の部分?経過句の事)が出て来て結局は吹けない事が多い。 そんな時にこのCDは基本的な旋律だけなので結構良いのです。 (参照 ちゃこのおんがく工房 http://homepage2.nifty.com/ocarina/ ) 旋律が簡単ですから、派手な演奏で素人を誤魔化すようなことは出来ません。 本当の音楽で聞かせなければ成らないと言う事になり、有る意味で専門の人 にとってはそのままの自分が出てしまい怖い事になるかも・・・! ぜひお楽しみください。・・・・はははは Copyright (C)All Rights Reserved. -- mail
kenさんのよがり笛2 2001/04/13 第 5号 もう5回目なんですね 本当に暖かくと言うより暑くなってきました。つくしが一杯出ているのを見 ましたが長さが短い割に先が開いていました。これは急に暖かくなって来た からでしょうか? そこで・・・「つくしのバター炒め」おいしいですよ。 はかま?スカート?を取って茹で、ほうれん草のバター炒めの要領で・・。 卵を入れても美味しい・・・春の味がするかも・・・ははは さぁ・・・ つくしを取りに行きましょう!! 歌 口 昨年の今ごろ、サンフランシスコに演奏の仕事で行ったのですが、めったに 無い機会なので当然練習もしないで、あこがれのケーブルカーに乗ってちょ っと調子込んだ感じで操作する黒人の人の運転に感激しながら観光地の港に 行き、海老食べたり、たまねぎの揚げたオニオンリングにビールで舌鼓を打 っていました。 その町内?港町で、お土産やサンの一角に怪しい楽器店を発見・・・・・。 店内に入ると、床の上には大きい楽器がごろごろとして、棚の上には小さな 楽器がごちゃごちゃと並び、それに天井からは見た事が無い楽器らしいもの がぶら下がっており、まるで最近流行りのインド関係の雑貨店と楽器やサン が一緒になった感じとでも言いましょうか・・・。 店にはお姉ちゃん?とお兄ちゃん?、それに店主らしいおばさんが居り、特 に愛想が良い訳でも無く、どこかに視線を感じながらも動き回るのでした。 視線や雰囲気を気にして遠慮していたのですが、つい手が出てしまった。 「ポコン・・・・」それは見事に派手な音が店内に広がってしまいました。 (一つの音が響き、そ音がおばさん達と私の心に与えるインパクトの度合は、 かなり強烈なレベルであった。ひょっとするとそれは音楽の原点かもしれな く、突き詰めると音楽・音響・心理学・の分野か???・・ははは) その良い音がする打楽器を慌ててティンパニー奏者の様に押さえたが、当然 後の祭・・・、もう遅かった・・・。一度均衡が破れると後は少しずつ色ん な音色を楽しんだのであった。 (ティンパニーはオーケストラで大きな鍋の上に皮を張ったような楽器で、 それを大抵二つぐらい並べて叩いているのがティンパニー奏者で、良く見る 器用に叩きながら手で音を止めたりしている。蛇足だが時々2番フルートの 真後ろだったりする。狭いステージだと悲劇である・・・・) オカリーナの種類も豊富で動物の形やいろんな物が置いてあり、 集める癖の有る人であったなら涎を出して全部欲しがるかも知れないが、 自分も作る人として、歌口や作りを見れば到底買う気には成りませんでした。 (歌口 とは音の出るところフルートでは口を当てるところで、 オカリーナでは一般に裏側に有る真中の音の出る穴です・・・) フルートは木管のものそれに古い金属製のものそれとクリスタル製のものが、 これらはショーウインドの中に入っており触れることが出来なかったので、 店員に吹いて良いかと頼んでみたら意外にも簡単に「もちろん良いですよ」 と優しく答えてくれ、先程の緊張は私の勝手な思い込みであった。 クリスタルのフルートは見かけは透明ですばらしいのだが、すぐにでも壊れ そうで怖いし、思いもよらず演奏すると内部は息で真っ白になる・・。 「透明にキラキラと音と共に輝く」と言うイメージでしたが、肝心の音は期 待したほどにはキラキラとは感じませんでした。 現実はそんなものなのでしょう。 次にキーの無い見るからに地味なイギリス製である?黒檀のフルートを吹き ました。見かけの通り地味な音なのですが、これが、すばらしい素朴な音な のです。 当然その様な楽器を演奏するのは始めてなので、運指も解らずに吹いてみま した。するとどうでしょう、上手く言えませんが普段吹いている金でのフル ートの様なメリハリのハッキリとした大きな音に慣れている私にとって、そ 音はとても新鮮なのですが、・・・なんと言って良いのでしょう? 物理的な音と言うより、音に暖かさがあり匂いや色まで感じさせるのです。 その楽器の歌口はもちろん何時も使っているフルートより小さく、どう考え ても大きな音が出る作りでは有りません。 フルートの歌口の変遷を見ると、だんだん大きい音が出る方向に進んできた 事が解りますが、これは演奏会場の巨大化に平行して進んできたのでしょう。 しかし、その大きな音と引き換えに大切なものを失ったのではないか? 今、何故かその楽器は我が家のチェンバロの上に転がっています。 生徒がレッスンに来るまでの短い時間にそのフルートを吹いて遊んでいます。 不思議な事に音を出すのがとても楽しいのです。 それは「良い音を出さなければ」と言う ・・・・あほな練習の中で培われた「特殊な脅迫概念?」から開放され、 本当に「音」を純粋に「楽」しむ つまり「音楽」することが出来るからなんです。 蛇足・・・ 最近のレパートリーは 何故かモーツアルトのホルンコンチェルト?? ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪ 今日は13日の金曜日なんですね。 都合の良いときにブッディストに成ったりクリスチャンに成ったりしている・ ・・・都合の良い事しか関係が有りません?? 最近、オカリーナのマイナスワン(カラオケ)に凝っているのですが、これが フルートのお弟子サンに好評なのです。そんなCDは他にも有るのですが、編 著者の都合か見栄なのか?最初は易しくても結構難しいパッセージ (passage 旋律の部分?経過句の事)が出て来て結局は吹けない事が多い。 そんな時にこのCDは基本的な旋律だけなので結構良いのです。 (参照 ちゃこのおんがく工房 http://homepage2.nifty.com/ocarina/ ) 旋律が簡単ですから、派手な演奏で素人を誤魔化すようなことは出来ません。 本当の音楽で聞かせなければ成らないと言う事になり、有る意味で専門の人 にとってはそのままの自分が出てしまい怖い事になるかも・・・! ぜひお楽しみください。・・・・はははは
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