これだけの情報では判断しかねますが、想像してお答えいたします。
現在標準ピッチとしてA(中央のラの音で、NHKの時報の最初の3つの音、
民放はAではなくCです)=440ヘルツと設定されていますが、
実際にはA=442が多く使われています。
その音程を目で見て判断できるチューナーと言う機械が楽器店で販売されています。
(5000円から10000円位)そのチューナーを使うのも良いでしょう。
もし無ければハーモニカの様な音程の狂いにくい、楽器を使用して耳で調律をします。
オカリーナ全体の音程が低い場合
(奏法は正しいと仮定して)二つの方法があります。
1,全体の体積を少なくする、
とにかく体積を小さくすれば良いのです。本体の内部にコーキング材を入れる、
実現できるかどうかは別として内部にダイアフラムを入れ、
それを外部から変化させ音程をコントロールする、体積を変化出来るスライド部分を作る、
等色々な事が考えられますが、コーキング材を入れるのが一番易しい調整法です。
2,低音での開口部を大きくする・
これは3つの方法があります。一つは別にもう一つ捨て穴を開ける、
二つ目は最低音の穴を大きくする、三つ目は歌口を少し大きくする、
ですが、最後の歌口の加工は余程自信がない限り、やめておいた方が賢明かと思います。
オカリーナ全体の音程が高い場合
基本的に音程の高いオカリーナを直す事は出来ません。
しかし最低音をあきらめれば、打つ手は有ります。
それは音程が高い分だけ最低音のトーンホールを小さくすることにより開口部を少なくして
音程を下げることが出来ます。
もちろん、その楽器に”捨て穴”(トーンホールではなくて音程調節用の穴)
が有ればそれを塞いでいけば良いのです。
以上の様な方法が有り、調整できる幅は約半音です。
しかし、変化させた量により、全体を再調律する必要が出てくる場合があります。
実験として挑戦するのは結構ですがそれに関わる時間を考えると、作った方が早いし、
もっと良い楽器が出来るかもしれません。[1997/8/19]