最近、焼き物をはじめました。試しに、紙粘土で、似たものを作ってみましたが、音が鳴りません。
吹き口の部分もできるだけ、似せて、普通の縦笛のような構造にしてつもりです。
紙粘土で、単に乾燥させただけなので・無理があるのでしょうか?通常の粘土であれば、
できるのでしょうか?
物理的には、紙であろうと、木であろうと、金属であろうと必ず鳴ります。
また音響学では、材料による音色の差は問題にされていません。
しかし、演奏者や製作者の間では、その差が重要な問題となっており、
製作者がかなりこだわる問題の一つです。
音が鳴るか鳴らないかは鳴るための条件が満たされて居るかどうかです。
吹き込み口から入った空気は、エアーウエイを通り吹き出し口から出て、エッジに当たります。
エアービームの形状、厚さ、幅、吹き込み口と吹き出し口の面積比(絞り)
エアーウエイの形状による整流の度合い、それらに対するエッジ(空気の当たるところ)
の形状(角度)及び歌口全体の形状、等少し考えただけでも、此ぐらいの条件が出てきます。
(未だ有りますが此ぐらいにしておきます)
そんな事は解らないと言う人のために、
吹き込み口から覗いてエッジが見えますか?エッジが見えないと言うことは、
空気がエッジに当たらないと言うことです。後は、如何に効率よく空気をエッジに当ててあげるか、
と言う事を考えていけば良いのです。
もし貴方が自分のイメージ通りにオカリーナを作る事が出来る様になったら、
見ただけでそのオカリーナがどの様な音がするのかは想像出来るように成ります。
紙粘土ではなく陶芸用の粘土を使った方が良いと思います。
しかし、陶芸用の粘土は素焼きをしないと、水分によって溶けてしまいますので、
必ず素焼きをしましょう。本焼きは必要ないと思います、理由は、第一に音が堅くなり耳障りになります、
それに演奏中のエアーウエイに溜まる水分が素焼きのように吸収されずに音の出が悪くなったりします。