音感について



絶対音感を持っていないと正しい音程を出せないのでしょうか?



違います!最近、絶対音感と言う言葉が流行っているようですが、私は否定的です。
結論から言うと音感は相対音感で十分で、演奏する上では絶対音感はむしろ邪魔になる事が多いのです。 (この事に関してはいくらでも言うことが出来ます。絶対音感等と騒いでいる人は、 絶対音感の無い素人の人でしょう。何故なら、それが邪魔に成ることが実感として理解出来ないからです)
何人か絶対音感をもっている人を知っていますが、数値的に絶対音感かどうかかなり疑問のある方もおいでです。440hzと442hzを判別出来るか?出来ない場合なんちゃって絶対音感ですよね? またそれを判別出来るのならば実際の音楽活動はかなり悲観的ですね。 実際にオーケストラによってピッチが違いますし(有名なベルリンピッチなんて有りますし445hzの楽器も持っていました)ヨーロッパの各地方によって教会のオルガンピッチも違います。 昔はそれらに対応するために多くの替え管を持っていたりしました。(フルート) 従って、本当に絶対音感が有ったとしたらその人はかなり気持ちの悪い事に成ってしまします。
現代でも普通の音楽でさえ音階や和音で音程を変化させるのが当然でありますから困ったことに成らないかと心配であります。


さて、難しいことを言って来ましたが実際に演奏する場合「正しい音程の音」を出すのはそれほど難しいことではありません。音楽的な経験を積んだ方ならその微妙な音程を吹き分けるのは簡単です。 実査には「これから出す音をイメージしてから、音を出すと、音色だけで無く自然に理想の音程になる」と言うことです。

旋律や和声に使われ音では微妙に音程を変化させて演奏するのが普通ですが理論的に理解するのでは無く感覚で「この方が美しい」と覚えるべきです。 現実には、歌が気持ちよく歌える人ならば練習すれば正しい音程で演奏する事が出来る様に成ります。

そうすれば楽器を選ぶ時も貴方の音程や音色の要求を受け入れる楽器かどうか解るのでしょう。
(勿論貴方の中にその様なイメージがありコントロールする能力が有ればですが、)



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