オカリーナについて








オカリーナは、マヤ文明の遺跡から出土した亀の形をした遺物がたぶん最も古く、 (下の写真を参照して下さい) ギリシャ神話に出てくるパンの笛も原理的には同じ物です。 牧神がニンフに恋をしたのですが、ニンフ:妖精はそれを嫌がって葦に身を変えたので、 牧神はたいそう悲しみ、ニンフを偲んでパンを吹いた。 (と言う話有名です・・・ドビュッシー作曲・シリンクス)


従って、イタリアで発明されたわけではありませんが、 一部で盛んに製作されていたようです。 一般的な呼び方はイタリア語ですから、オカリナと言うよりオカリーナであると思います。 マヤのオカリーナについて数年前までどの説明書にも書いていませんでしたが、 私がこのサイトに記載してから皆さん認識された様でとっても光栄です。

世界各地に昔から伝わる民族楽器と同じ様にその地域の音階に調律されていましたが、
今我々は、いわゆるドレミに調律した物を使っています。


op/sop2.jpg

資料は
「旧パナマ領事館」
の 了解を得て掲載、(撮影:OGAWA)

亀の形をしたオカリーナ
マヤと中央アンデスで発掘された土器や
土偶のコレクションがいっぱい。
学術的にも貴重な文化財です。


op/n1.jpg

資料提供Osamu Yoshida 氏
テオティワカン 直径4cmくらい
太陽のピラミッド付近にいた
売り子のおっちゃんから。
亀の形をしたオカリナ。
とても高い音がする。


(作る人はその笛を使う[地域の]音階に作るのが当然です。 しかし、きちんとドレミになっていないオカリーナがかなり多いのが現状です。 そんな中で音程の狂わないオカリーナと言う物が登場したらしいのですが、 もし、そんな楽器があったなら、素晴らしいのではなく逆に 繊細な美しい表現が音楽が出来ない物になるはずですし、 音程や音色がコントロール出来るからこそ、美しい旋律が吹けるのです。



原理的にオカリーナは、吹く人次第の楽器なのです。
リズムと和音の無い電子鍵盤楽器で演奏した旋律を聞いたことがありますか。
もし其れが美しくて素晴らしいと感じるのでしたら・・・・・・・・・・・・)


単純な楽器ほど演奏法は難しいはずなのですが、
オカリーナは初歩の段階では非常にやさしいのです。
困ったことに、多くの人が自分が上手だと勘違いして人前で演奏したりしますが、
本当にすばらしい演奏を今までに聞いたことはありません。

(こぶしを利かせた演奏と、自然何とかに関連づけるのはやめてほしい。
ちなみに私の家では、灯油の窯と電気の窯を使っているので、
そんなことは恐ろしくて、とても言えない)

ゴールウエイにオカリーナを教えれば、
涙が出てきそうな演奏をしてくれるのでは無いかと思っています。

(ゴールウエイはフルーティストです、好き嫌いは有るようですが、 音楽がわき出ています。私の兄弟子です)



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